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2009年01月09日

教育の悲劇 〜「こうなってほしい!」と思うことと、そのための実際の指導法との関係性が全然噛み合ってない〜

これは、やっぱり書いておきたいと思う。

教育で起こってる悲劇について…





結論から言ってしまうと、「親がこうなってほしい!」と思うことと、そのための指導法が全然噛み合っていない、という現実があります。



自分の子どもに対して、もちろん理想像があって、こうなってほしい!と願うことは私は親の行為として当たり前だと思ってます。

だから、学校の先生や塾の先生、もちろん家庭教師の先生にある程度の要求を求めるのは当然で、一般的には言いすぎると「私はもしかしたらモンスターペアレンツだと思われる?」と気にされている方もいらっしゃるけど、これってある意味では当たり前だと思う。

給食費を払わないとかそういうのはもちろん問題外だけど、少なくとも子どもの教育についての一生懸命に考えて、もちろん自分も子どもへの教育を考えるし、子どもに接する方々にも要求したくなるのは、ある程度はしかたないです。




ただね。

ここで問題になるのが、「こうなってほしい!」と思うことと、そのための指導法が全然あってないんですよ。

これってほんとに悲劇です。


悲劇すぎるといつも実感していて、どうにかできないものかといつも悩んでます。



たとえば、自分の子どもに対して、
・自主性を育てたい
ということを願っているのにも関わらず、親が子どもにしていることは…
「20時から22時は勉強タイムなので、勉強させてます」
ということもあります。



東工大院での研究室の理論的立場でいうと、これは教授意図と伝達内容のマッチングがされていない状態ということになります。

ミスマッチが起きている…ということです。


たとえば、教授意図が『授業の準備をさせる』に対して、伝達内容が『「教科書の10ページの問題1を解いてください」』と指示するようなもので、教授意図が伝達内容と全然噛み合ってないわけです…

授業の準備が整ってないから、まずは準備させようと思っているのに、実際にやってることは問題を解かせようとしてる…

こんな現象があちらこちらで起きてます。

*ちなみに、上記のようなミスマッチをすると、教授が構築している授業設計訓練のシステム上でファイードバックされる形になります。。。

そもそも、思ってることを実現させるような言葉になってない…



子どもの現在の現状は、少なくとも親を中心とした教育の成果なので、「なんでうちの子は…」と思うのではなく、そもそもそのようにあなたが育てているんだから子どものせいにしてもダメで、まずは自分から変わる必要があります…




さらに厄介なのは、これを直接的に指摘してくれる人が誰もいない…という状態であることです。



だからいつまでたっても学習できない状態が続く…


その学習できない状態が続けば続くほどに、子どもはどんどん大きくなるにつれ、自分が願う方向とは異なる方向にいってしまうし、さらには、どんどん願わない方向性で強化(心理学用語です)されていって、どうにも手に負えない状態にまでなってしまうこともある…



早く意図とその実際にしていることとの関係性のミスマッチを指摘してもらえれば、そんなことも少なくなるはずなのに…



だから、ある意味ではこういう状態になっているのがすごく悲しくてせめて自分が関係した方に対してだけは、こうならないように…と思ってます。






自分が思っていることと、それを伝えるための言葉との関係性をもう一度よく見直してみてください。

そして、もしかすると、その言葉が、複数の意図を意味してしまう可能性も考慮して、「意図 対 言葉」の関係性が1対1対応になっているかどうかをもう一度確認してみてください。


難しい問題ではありますが、とても大事なことだと思っています。













posted by yuichi_saito at 10:02| 家庭教師指導記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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