これは日本全国の方々が悩まれていることだと思うので…(^^;)
わからない問題への取り組み方として、大きく分けると2つがあります。
1、人に聞く
人に聞くことでわからない問題に対応していきます。
学校の先生、塾の先生、友達、兄弟、親、など、周りにいるこの問題を教えてもらえるであろう人に聞いて解決まで導きます。
兄弟や親はケンカの原因?になったりすることもあるので、私の経験上はあまりお勧めはしません。学校の先生なり、塾の先生なりに聞くのが一番いいと思います。
この場合、このときにポイントになるのが、
◎誰に聞くか?
ということです。
学校の先生でも、塾の先生でも、色々なタイプの方がいます。"先生"という一つの集合で見ればひとつなのです、個々を別々に認識すれば当然違います。
で、教育工学的にいうと、そもそも【わかる】には6段階あるのですが、子どもだけじゃなくて先生によっても、当然ながらこのレベルに差があるんですよね。。。
知識→解釈→適用→…
とレベルがあがっていくのですが、どの先生に聞いても、知識レベルは当然あります。でも、その上の解釈レベルになると人によって違ってきます。
先生によっては、
「こういうものだから覚えておけばいいよ」
という説明をする方がいて、そういう方は知識レベルでストップしている場合かもしくは子どもへの教育を真剣に考えていないかのどちらかです。
これでは子どもたちが納得いきませんし(というか納得しちゃダメですし)、逆にこれで納得してしまう子であるならば、それは逆に将来的に心配です。
解釈の仕方が先生によって違うので、厳密に言うと間違っていることも多々あったりするのですが、現状としては、その子にとってしっくりくる説明をしてくれる先生がよい先生として思っておけばよいと思います(それが正しいとは限らないが)。
だから、そういった先生を見つけるために、一人の先生に聞いて終りにするのではなく、複数の先生に同じことを質問してみることをお勧めしています。
同じことを学校の先生にも質問し、塾の先生にも質問をするように後押しするのです。
だいたいそれらを繰り返しているうちに、自分にとってわかりやすい説明をしてくれる先生が見つかってくるので、そしたらその先生に頻繁に質問にいけばよいです。
こういうことを言うのはあまり好きではありませんが、先生は生徒の成績を評価する立場です。だからこそ逆に生徒は先生の説明を評価していいのです。
自分にとってしっくりくる説明してくれる先生をよい先生として、まずは手当たり次第探すのがいいでしょう。そんな先生が見つかれば、100人力です。
あっ。
でも、自分がしっくりこない先生が一般的によくない先生と決めつけちゃダメですよ。
たまたま自分とはあわなかっただけで、それは自分の力がないだけかもしれませんので。。。(^^;)
2、本で調べる
本で調べてわからない問題を解決していきます。
理想は人に聞いて解決するよりも本で調べて解決する力を養うことです。
将来的に、人に聞くことでしか学べなくなるようだと、社会に出てから相当コスト高で使いにくい使われにくい人材になりかねませんし…(^^;)
↑仕事の内容にもよるとは思いますが。。。
で、本で調べるときも、上記と同じ考え方を使います。
大事なことは、
◎どの本で調べるのか?
ということです。
厳密性に欠けていておおざっぱだけど全体像が見えやすい本とか、厳密で正確なんだけど全体像が見えにくい本とか、種類は多様ですので(^^;)
最終的には目的に応じて、小学生向きのマンガが入ったような本でざっと調べることも大事ですし、ガチガチの論文形式の専門書で調べられるようになることも大事ですよね。
自分で調べて解決できる本の種類が少なくなればなるほどに、問題解決能力が低い状態になってしまいますので、守備範囲を広く取っておくことが大事です。マンガだけでしかわかりません…という人はそれだけ不利になっています。
と理想を書いてみましたが。。。
なかなか子どもの頃からこの習慣を身につけるのは難しいのは現場でたくさん見ています。
ご相談頂いた内容には、
「解説を読んで自分で理解する努力をしない」
とありました。
そもそもの意欲面で乏しい状態があるということは、本で調べて自力解決した際の達成感を感じる機会が少ないのが影響しているかもしれません。
これはあらかた先生の教え方に問題があります。
というよりも指導目標を本で調べて自力解決させる、という目標を念頭においた指導がなされていないからです。
具体的な指導方法はこっちでも触れているので割愛しますが、おおざっぱに言うと、わからないところは人によって当然違っていて、まずわからないところがどこにあるのかを特定するところからはじめなければいけません。
ちなみに本だけで最初から学ばせることは難しいですので、指導する際には、目の前で解説を読ませて、
「何がわからないの?」
というところからスタートしていきます。
その後、
「ここは?」
「こっちは?」
「なぜこうなるの?」
「ここはこうだけど、なぜこうしたの?」
「逆に、こうしちゃいけない理由は?」
「この条件がこう変わったときはどうなる?」
「確かに今はこうだけど、ここは本当にこれでいいの?」
「これは他の方法では解けない?」
「こことここの関係は?」
などなど、いろんな角度からの質問を織り交ぜて、立体的に読めるようにしていきます。
そういった訓練を積んでいくうちに、解説の読み方が身についてきて、自分ひとりでも本で学べるようになるでしょう。
あっ、ちなみに…
わからない問題への対応をする際に、先生が答え過ぎているのが問題になってるケースがあとを絶ちません。また、解説書を読み過ぎていることが問題になっているケースがあとを絶ちません。
先生からも解説書からも、最初から答えをしろうとするのではなく、まずはヒントをもらう程度に考えておくことが大事です。
先生の場合は、そういうことを考えている熱心な先生であればある程度の制御をして生徒指導の際にヒント程度でとどめておいて、それを使って自分で考えてみるように促してくれますが、本の場合は、本は意志があるわけではないので、自分自身で制御しなければいけません。
だから、子ども自身に
「この解説からヒントを得よう!」
と思ってもらえるように、子どもたちに指導します。
だから、私の場合は、生徒と一緒に次のようなことをします。
「う〜ん。わからないね」
「ちょっとだけヒントみようか?」
「なるほど〜。そういう発想なんだね」
「じゃあ、おしまい」
といって、すべてを読まずに、本閉じてしまうことをよくやります。
その後、
「今の発想を使って再度やってみよう!」
と促します。
答えを知るのではなく、ヒントやアイデアを知るためだけに解説を使っていることを子どもに見せるわけです。
これも立派な解説書の使い方の指導です。
と…
あんまりまとまってなくて書きなぐっただけなのですが、もし参考になる点があればどうぞ!
LFLはそんなこんなで子どもたちに教育してますよ(^^)
追伸:
う〜ん。
いい加減、本を書いて出版でもしたほうがよさそうな気がしてきた。。。
早くこの現状をとめないとやばいような気がする…