これらは難関資格試験予備校でアナウンスされていた
勉強法ですが、子どもたちにも共通で使える大事な大事な視点です。
子どもたちへの指導する際には、
これだけでは全然足りないのですが、
ぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね。
さて、それでは今日は"番外編"をお届けしますね。
これは特別アナウンスされていたわけではありませんが、
資料の中に記載されていたものです。
実際の子どもたちへの指導と絡めてご紹介しますね。
テーマは「質問」について・・・です。
当たり前ですが、質問にも"質問のしかた"があります。
こういったものも子どもたちに丁寧に教える必要があります。
まず以下は、予備校からいただいた書面に記載されていた内容です。
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質問は、理解を深めるための良いきっかけですが、
ただ「わかりません」というだけの質問は、学習効率上あまりよくありません。
講師への質問をされる際には、その部分のテキスト等を読み直したり、
「これはこういうことではないか?」という"仮説立て"をしたりしてください。
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これはすごく大事な視点です。
子どもたちにも言えますが、きちんと自分なりの
"仮説"を立てて考える習慣を身につけることが必要です。
・仮説を立てて検証する
という思考の流れは、大学以降であれば当たり前の思考プロセスですが、
(というかこういう思考がなければ、実験や研究そのものが成り立たない)
もっと小さな年齢のときから(小学生から)学んでおいても全く損はないです。
むしろ"できる生徒"と言われるような生徒さんは、自然と行っています。
しかしながら・・・
子どもたちと接していても、
次のような質問を本当によくいただきます。
「先生、わかりません」
というだけの状態です。
そこで、
「どこがわからないの?」
と聞き返しても、
「・・・」
という状態になります。
要は、具体的に・・・
「ここがわからない」
という状態まで思考がおよんでいないケースです。
言わば、先生に対して、完全に丸投げしている状態とも言えると思います。
それなりに教育を深く考えている人にとっては当たり前ですが、
◎実は、こういった状態は、まだ子どもたちに教えてはいけない状態です。
一般には、ここで丁寧に教えてあげる先生が優しい先生・いい先生と思われています。
しかし、それは"その場"限りのよい先生になりかねないケースが非常に多いです。
特に、思考力を育成するという目的がある場合は、この状態で教えてしまうと、
その子自身に自分で考える力が身につかない状態になってしまいます。
言われたことだけをやる人間(表現はよくないですがロボット的な人間)に育てたいなら別です。
その場合は、機械にプログラムをセットするかのように、教え込むことが必要になりますが、
"考える"という人間らしさを、そして高い思考する力を身につけさせるという目標が
ある場合には、すぐに教えることは長期的にみてその子にとってよいことではありません。
だから、私たち大人にとっては、
"自分で考えるようにサポートする"
ということが求められます。
そのためには、最初の出発点として、漠然と
「わからない」
という状態だったところから、
「ここがわからない」
という状態へ、言わば"疑問点の絞り込み"を行えるようにサポートしていきます。
大人であれば、上記のような"質問のしかた"を指定することで、
さもそれが当然であるかのようなスタンスで接してもよいと思います。
しかし、子どもたちの場合は、それでは難しいケースもよくあります。
より具体的なことは下記のコラムに記載しました。
⇒ http://www.lfl.jp/know/colum30.html
これも一例にすぎませんが、
よかったら参考にしてみてくださいね。
今日のポイントは、仮説を立てること(立てさせること)、です。
「わかりません」
で終わりにするのではなくて、
「よくわからないけど・・・こういうことかな?」
とか、
「こういうことでしょうか?それともこういうことでしょうか?」
といった、"わからないなりに考えることの大切さ"を子どもたちに教えていくことが大事です。
「すぐ教えてくれないなんてひどい!」
と思う方がいるのは事実で、それは十分承知しています。
だからこれは、あまり一般ウケしないことなのかもしれません。
でも・・・ひとつ考えてほしいのは、
その場で、ちょろっと教えちゃったほうが先生はラクなのです。
わざわざ回りくどいことをしなくて済むのですから。
それに、いい先生と思われやすいですから、先生自身もうれしくなります。
でも、そもそもそういったことを繰り返していては、
一向に思考力が身に付かず、最終的には・・・
わからないことを考えることができない人に育ってしまいます。
わからないことは悪いことでも何でもないですし、
そもそも、社会に出たら、わからないことのほうが多いわけです。
わからないから、わかりません・・・では社会では話しになりません。
だから、私は子どもたちには勉強を通じて、
仮説を立てて考えさせる習慣を身につけてほしいと願っています。
そして、せめて、私と縁のあった生徒さんには、
高い思考力を身につけて合格を・・・
そして社会貢献できる人に育ってほしいと願って接しています。
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