「私はいつから回答マシーンになったんだ?」
と思うようなくらいに回答しまくってます^^;
今日は北海道から都内に駆けつけてくれた、
北大院生とのお話を書こうと思っていたのですが、
急きょお話を変えたいと思います。
今日は先日メルマガ上でいただいた、
中学受験に関するご質問にお答えします。
とても迷いを感じる内容です。
ですので、あえてあいまいな回答とはせずに、
後味のよいようにスパッと回答してしたいと思います。
・心臓の弱い方
・感情的な方
はここで読まれるのを辞めたほうがいいかもしれません(笑)
--------------------( こ こ か ら )-----------------------
うちは、私立中学受験しないで高校で受験を考えていますが、
周りの子供はほとんどの子は私立を受験するので、
びっくりするとともに何とも言えない焦燥感に駆られています。
模擬テストとかもうちは全然受けさせてないんですが、
中学に入学してから高校を考えても大丈夫でしょうか。
もうその時点でずいぶん差がついてるもんでしょうか。
また、1日どのくらい勉強させたら良いのでしょうか。
隣の子は夜遅くまで勉強してると思うと、
気ばかりが焦りますが、どうかんがえたらよいか、教えて下さい。
--------------------( こ こ ま で )-----------------------
大きなところから細かいところまでありますが、
今回は細かいところはおいといて大きなところだけ回答します。
実際にヒアリングさせていただいたわけではないので、
上記の文章の中からだけしか類推することができません。
一応、その点だけご了承ください。
まず基本的に・・・
「なんで焦る必要があるのか?」
ということに私自身が驚きを隠せません。
私が一番聞きたいところは、
なぜ中学受験するのか?という点です。
●そもそも中学受験させる目的はなんですか?
周りが中学受験させるから自分も中学受験させるのでしょうか。
そもそも受験するかしないかって周りの影響で決まるものですか。
まず、そこを明確にしない限りは、
ずっとフラフラしたままの状態になってしまうと思います。
誰かが、
「中学受験をしたほうがいい」
と言えば、そっちに流れてしまいかねません。
また他の誰かが、
「中学受験はやめたほうがいい」
と言えば、そっちに流れてしまうと思います。
確かに、あなたの周りには多いのかもしれませんが、
世間的に見ればそもそも中学受験するほうが少数派です。
統計的な数字でみても2009年をピークとして、
現在は中学受験する子どもの人数も減り続けています。
私自身は、中学受験ブームについて
加熱しすぎだと思ってずっと冷静に見ています。
またこれは私の立場だから言えるのかもしれませんが、
中学受験をしたことによるデメリットをたくさん目の当たりにしました。
メリットについては、
きっといろいろなところで言われているので、
あえて私がここで述べる必要性はないかもしれません。
ただデメリットについては、
通常の中学受験の受験指導機関は述べないですから。
いくつかあるのですが、
現場で観ていて一番危惧している点は、
"勉強嫌いになっている子の多さ"
です。
中学受験がきっかけで、
"勉強"という言葉を聞いただけで、
ストレス性の蕁麻疹を発症してしまう子もみました。
お子さんが勉強嫌いになって、お母様がノイローゼになり、
親子ともども心理カウンセラーの方にお世話になってるケースもあります。
「もう塾は一生行きたくない」
といって塾嫌い&先生嫌いになっている子もいました。
これでは一体何のために中学受験してるのかわからないです。
そういう現実をいろいろ見てきたこともあって、
何が何でも中学受験を・・・なんて偏った考えは私は持ち合わせいません。
「あう・あわないがあるから、あわないなら辞めたほうがいい。」
とシンプルな考えを持つようになりました。
もちろん保護者の方の中には、
「何が何でも有名中学に入れさせたい!」
という方もいらっしゃると思います。
それはそれで保護者の方の考えですから否定はしません。
それらによっていろいろな無理が生じたことで、
フォローが必要になってご依頼いただくこともあります。
たとえそうなってしまった子であっても、
私は全力でフォローさせていただいています。
たとえ、どんな子であっても、
"こちらから断る"
ことはポリシーとして一度もしたことはありませんし。
↑手がつけられなくなると先生から断ることもよくあります。
話を戻すと、一番言いたいのは、
●中学受験させる目的はなんですか?
ということです。
ぜひそこを明確にしてみてください。
もし仮にその目的が明確にならないのであれば、
受験の必要性はないのも同然ではないでしょうか。
ぜひご自身の考えを明確にしてみてくださいね。
そうすることではじめて周りの意見に流されずに、
お子さんへの教育方針を貫けるのではないかと思います。
がんばってください。
ではではー!
今日はこの辺で。
また次回お会いしましょう^^
齋藤裕一
追伸;
中学受験が当たり前の地域に住まわれると、
まるでそれが当たり前かのような錯覚に陥るようです。
以前、
・お母様は受験させたい!お父様は大反対!
というご家庭もありました。
お父様は中小企業の社長をされている方でした。
社長という立場から見たときに全く必要性を感じなかったようです。
子どもの受験のことで家庭内でのケンカが絶えませんでした。
ただお父様もお母様を止められず、私へ連絡。
私のほうで担当させていただいたのですが、
お父様から根回し?をいただいたことがあります。
要は、簡単にいえば、
「私(父親)の見方をしてくれ」
というものでした。
お父様曰く、
「うちの家内は地方出身で、
ここの地域性を知らないがゆえに、
地域の方の常識に振り回されすぎてる」
とのこと。
確かにその地域は中学受験が当たり前の地域でした。
・・・結果、受験は中止。
私とはそこまでのお付き合いとなりました。
とても振り回された思い出があります。
今では懐かしい思い出のひとつです。
周りの人ってどういう方なのかは
わかりませんが、地域性ってよくありますよね。
そんなことを思い出しましたよ。
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