紹介していたので私も購入して今読んでるとこです。
●統計学が最強の学問である
⇒ http://goo.gl/F7byA
東大理三卒の方が書いた本です。
年齢的に、私のひとつ上・・・。
文章を読んでると全然そう思えません!
そういう話は置いといて。
教育と統計学も密接な関係があります。
本書で出てきたことをご紹介したいと思います。
●「不思議なもので、教育という分野に関しては、
まったくと言っていいほどの素人でも
自分の意見を述べたがるという現象がしばしばおこる。」
●「「自分が教育された」あるいは「自分が子どもを教育した」
という個人的な経験のみから教育の善し悪しを判断し、
意見するということがしばしばみられる。」
●自分が病気になったときには、まず長生きしているだけの老人に
長寿の秘訣を聞きに行く人はいないのに、
自分の子どもの成績に悩む親が、
子どもを全員東大に入れた老婆の体験記を買う、
という現状が起こるのは奇妙な事態だとは思わないだろうか。
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●「本当にそれが正しいのかどうかは、
結局のところデータと統計学の力を借りなければ
誰にもわからないのだ。」
教育工学の研究者が教育効果を
測定するときも統計学を用いて結論を出してます。
だから、私も研究成果なら信用できる、と思ってます。
ですが、ちまたの一般教育書籍を読んでいると、
ほとんどはそんな厳密にきちんと測定してないです。
塾講師を研修する会社に勤める友人が言っていましたが、
「言ったモノ勝ちですよね。」
とのこと。
私もそう思ってます。
よくこの業界で言われてることを
最初っから疑っているのはそのためです。
だいたいはそれを言い出した人の
裏側の意図があることが多いです。
だから、研究成果として出してないものは、
「あなたにとってはそうだよね」
という程度で受け止めてます。
保護者の方は、
「うちの子でも言えるかどうかはわからない」
と思っておいたほうがよいと思います。
普段からそう思いながら見聞きしてみてください。
そのほうが変に影響されずに済むと思います。
この本には例としてこんな話も書いてあります。
実際に統計学を用いて効果検証した結果です。
●教師に生徒の成績に基づいた競争をさせて、ボーナス査定にも反映させる
⇒これ実際にやってる学校があります。
一例ですが東大合格○万円、早慶合格○万円とか、です。
合格実績に応じて先生にボーナスを支払います。
2006年〜2009年にかけて述べ
2万4千人の生徒と300人の教師を対象に実験したそうです。
結論は、統計学的に何の改善もみられないか、むしろ悪影響、
という結論が出てるとのことです。
●子どもは小学校入学前から英才教育を施すことで天才に育つはずだ
⇒4700名の3歳あるいは4歳までの子どもに
読み書きと算数の早期教育を行ったところ、
確かにその時点では、同年代の子どもと比べて
読み書きや算数が明確に高くなったそうです。
ただし、小学校1年生になったころに追跡調査を行ってみると、
両者の差は消失してしまった、
と統計解析の結果が得られているそうです。
もちろん研究者なら統計処理を施して、
その教育が本当に効果的かどうかを検証しなければなりません。
そして社会に広めて社会のお役に立てなければならないと思います。
そもそも税金使って研究してるんですから。。。
ですが、私を含めて研究者でない人はそこまでできません。
最終的には自分の教育判断に
ゆだねられてしまうのは否めないですが、
「あなたにとってはそうだよね」
と少し冷静な目線で話を聞くことをお勧めします。
結局のところ、参考にしかならない、ということです。
私は少しでも確実に言えることを学びたくて
今も大学院の研究室に顔を出しているのはそのためです。
ずーっとつながりを持ち続けたいですね^^
この本300ページくらいあってまだ読み終えてないのですが。
●統計学が最強の学問である
⇒ http://goo.gl/F7byA
教育関連の記述もあったのでご紹介をしました。
興味のある方はよかったらぜひ。
個人的にはおもしろいです。
ではでは!
今日はこの辺で。
またお会いしましょう。
齋籐裕一
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■今日のまとめ!
「あなたにとってはそうだよね」と受け止めておこう。
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