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2008年06月27日

年商50億円社長〜座標軸をずらす〜と気づかせる指導との関係

今日は、昨年度、東工大院のMOTの「経営者論セミナー」の課外授業で完全実費で全額自己投資(笑)していってきたシンガポール研修で出会った、印象的な社長さんについてを思い出しながら、自分の解釈を加えて書きますね。

ちょっと長くなるかもです…(^^;)





その方は日本人の方ですが、シンガポールで年商50億円くらいの会社を運営されている方でした。

その方がおっしゃっていた言葉のなかでとても印象的だった光景があります。


「相対的にものごとをみる」

「未だにいつもずらしているからね」



その方は、そんなことを言葉でしゃべりながら、身振り手振りを加えていました。



相対的に物事をみるといった言葉自体は、よく出てくるものですが、私は社長さんが身振り手振りのなかで示していた座標軸がとても印象に残っていて、私はその身振り手振りをみて、目から鱗が出たんですよ。




数学を専門に子供たちに指導しているからなのでしょうか。数学を社会で役立てようと意識して指導しているからなのでしょうか…

とにかくその社長さんの身振り手振りで示していた座標軸がとても印象に残ってるんですよ(^^;)私にとってはあたらしい斬新なものでした。


それで、あのときの一瞬をすごくよく覚えていて、本当は豪華なはずの料理とか全然覚えてないくらいです…(^^;)




で…


あのときのお話はほんの数秒でしたが、自分なりに解釈を加えて、簡単に書いてみますね。




まず、ここに座標があります。

座標軸をずらす1.bmp

縦軸や横軸は何のことを指していてもいいです。

この2つの軸をもつということが大切で、たとえば商品を売ることを考えるのであれば、横軸が料金で縦軸が品質とか、家の購入を考えるのであれば、横軸が駅までの距離で縦軸が価格とか…(今回は、前者の例を想定して書いてます)

この軸を持つ、というこは何を対象として考えるのかということにつながります。何かをしようと思ったときに、2つの対象を決め、その2つの関係がどうなっているのかを自分なりに検討をつけてみることから考えていきます。


漠然としていると感覚的になったり、感情的にしか物事を考えることができません。しかしながら何を考えるのかをまずはじめに決めてしまうことによって、思考を焦点化することができますが、この場合は、2つにしてしまうことで(2つの軸をもつことによって)、焦点化します。

そして、そうすることで、この2つの関係のデータを収集し、座標軸上にデータをプロットしていくことが可能になって、相対的にみることができます。

たとえば、次のようなものです。

座標軸をずらす2.bmp

青い点が2つの関係を座標としてプロットしたものです。これによって青い点同士を相対的にみることができますね…


どんなふうに相対的にみるのか…にはいろいろあります(目的によって異なります)。

・右上、右下、左上、左下…と4つの領域としてみる
・点同士の距離を求めて距離比較でみる
・横軸を基準として、点と横軸との距離を求めて、比較する
・縦軸を基準として、点と縦軸との距離を求めて、比較する
・…
(他にもたくさんありますが、この記事の目的とは離れるのでやめます)



で、さらにデータをプロットしてみると次のようになったとします。

座標軸をずらす3.bmp


そうすると、ここであることに気づきます。


「あれっ?なんだか最初に自分で引いた軸と違うところに点が集まってる?」


2つのそれぞれの座標軸が、本来最初に考えていた標準でした。しかしながら、いくつかのデータを入れてみると、どうも自分があまり適切な標準でなかったことに帰納的に気がつきます。

そこで、あたらしく軸をずらすことを考えます。

座標軸をずらす4.bmp


座標軸をずらしました。
こうすることによって、このデータのなかでは、より一般的な軸にすることができました(一般的かどうかの評価法は先にあげたようにいろいろありますよ)。


で…
さらにデータをプロットしていきます。

座標軸をずらす5.bmp


ん??

どうやら最新のデータをプロットしてみると、また何か傾向がありそうです。

そこで、軸をずらします。

座標軸をずらす6.bmp


軸をずらせました。




一番大切なことは、「軸をずらす」ということです。ここのお話でおそらくですが、この社長さんはもっともこの部分を言いたかったのではないかと私は思いました。




刻一刻と世の中は変化していていきます。
その変化に応じて、軸をずらしていくことが大切なんだ…ということを一番言いたかったことなんじゃないかと。



また、ここでのお話の前提として、「軸を持つ」ということが挙げられますが、これはいわゆる仮説をきちんと立てるということです。私はそう解釈してます。

仮説をもつことで、はじめて軸を作り出すことができて、そして実態のデータを入れていくことで、仮説との違いを認識できて、仮説を変え(軸をずらす)ることができる。



もし仮に仮説がない(軸がないと)どうなるでしょうか??


そもそも、座標をプロットすることすらできません(泣)

これでは、問題解決なんてまったくできない。
ただ感覚や感情に任せるだけになってしまいます…




そんなことを私は最近つくづく実感してますよ…(^^;)



あらためて上記の思考の流れをざっくりと整理すると…

1.対象を2つに焦点化して
2.仮説を立て(それぞれの2つの軸の基準を用意し)
3.実態を調査してプロットし
4.軸を実態にあうようにずらす


こんな感じでしょうか。





数学の世界(義務教育のです)で出てくる座標平面は、すでに数学の話だから決まりきってます。x軸があって、y軸があって、原点があって…そのせいなのか座標軸と聞くと、私の中にはどうも固定されたイメージがありました。


座標軸は固定。点は変動。



そんなイメージだったので、上記はほんとに印象的でしたよ。


座標軸が変動で、点が固定なんて…(^^;)




ちなみに、どうして印象的だったかということを解説すると、これも上記のように自分のなかの仮説があるからですよ(座標軸が固定で、点が変動)。この仮説を持っていないと、人間は変化を感じとることができません。



よくこんなことが言われます。

「気づきが大切だ!」

「気づかせる指導をする!」




生徒に気づかせるなんて、簡単ですよね…


どうすればいいかって??


それは上記の内容から考えてみてくださいね。




座標軸をずらす…という思考は今後もずっと使っていきそうです。まだまだ未熟者ですが、いろいろなことを勉強しながらがんばっていきます(^^)/




p.s.
気づかせるための指導は、7月度のLFLの勉強会とも関係しているので、参加する方はお楽しみにー(^^)/


明日、ブログ上にも募集案内をアップしますね!!




それではー☆




posted by yuichi_saito at 01:13| 家庭教師指導記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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