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2008年07月31日

「先生、わかりません」⇒思考のストップ現象

「先生、わかりません」

この言葉を何度も何度も何度も何度も聞いてます。


その都度、私は次のように聞き返します。

「どこがわからないの?」

そう聞くと大半の子は次のようになります。

「…」






あのね。

大切なことは、まず自分が何がわからないのかをわかることなんだよ。



何がわからないのかわからない状態で人に聞いても、答えてあげられないし、答えてあげることができてもそれでは、身にならない。

もちろん教えることは簡単だよ。

でも先生が答えると、わかった気になっただけになってしまって、結局自分でできない現象が起きます。


そして、素直な子であればあるほど、できないことが自分のせいだと思ってしまったりする。


ひどい場合だど、先生ができない理由を生徒のせいにするケースがあったりもします…

自分の教え方こそが問題なのに…
そこを疑わないというかなんというか…




この状況、どうにかなりませんか??



矛盾だらけですよ。
教育の世界は…






まず、最低限として「問題」についてよく考えてほしいと思ってます。

「問題」っていったい何ですか?






次のケースがすごく多いように感じてます。


問題集に記載されている「問題」と子供たちにとっての「問題」を同一視しているケースです。



問題集にある問題はあくまでも、問題集を作成した人間にとって出題した問題であって、それが必ずしも子供たちにとっての問題ではありません。

問題とは、それぞれの子供たちにとって変化します。問題集のなかにあるひとつの問題のなかのどの部分を問題にするのか?それとも、その問題集にある問題が問題にならいのか?



どの部分を問題にするのかは、子どもたちに一人一人違うんですよ。


それをきちんと理解して、指導している人ってほんとに少ないと思う。子供たちにとっての問題を中心に考えるべきなのに、問題集にある問題を中心に指導を考えてる人がどれだけ多いかって…


そして、次のケースも多いです。

問題の答えをそのまま丁寧に教えてしまう…


あのさ。

これでいったい子供たちは何を学んでるの?

その問題の答えだけを覚えたって、人生のなかでどれだけ役にたつ??


子供たちにとっての問題が明確になったら、今度はその問題に対してどうアプローチしていくのかを指導しなきゃ。

そのアプローチの考え方こそもっとも子供たちに教えることなんだよ。


それが将来的に子供たちがどんな困難な問題にぶつかったとしても、自分で解決していくためのアプローチにつながるんだから。





「先生、わかりません」

という子供たちの言葉には、いろいろな問題がはらんでます。

特に変に熱意ある先生にほど、この問題があったりもして、自分の肯定的存在意義につながっていて、丁寧に教えてしまうケースもあるし…


だから、ある意味で、子どもたちが「先生、わかりません」で思考が止まってしまっているのは我々大人の責任です。

「先生、わかりません」といえば、簡単に教えてしまう大人がいるからこそ、それでいいんだと変に子供たちに教えてしまってる。


・わからないから、人に聞けばいい
・わからないから、もうやらなくていい

そんな思考になってしまう。



せめてこのブログのこの記事を読んでいる方々にだけは伝えたいです。


「先生、わかりません」


と聞かれたら、


「どこがわからないの?」


と聞き返してあげてください。



そして、子どもたちに、わからないのであれば、まずは何がわからないのかを明確にするという態度を教えてあげてください。


それが子供たちの問題解決能力の育成につながると私は思ってます。




大きな枠組みとしては…

1.子供たちにとって何が問題なのかを明確にさせる
2.どう考えていくのかアプローチを教える

という流れが大切です。




p.s.
今日は、ちょっと荒れてみました(^^;)

8月3日(日)のLFLの勉強会、今回も満員です。3回連続で定員いっぱいになってホントにうれしく思っています。今回、やむを得ず参加できなかった方々、本当にすみませんでした。次回にぜひお会いしましょう!!


今回ご参加される方々は、お会いできることを楽しみにしてます☆よろしくお願いします!!




あっ…
「先生、わかりません」に対して、上記のような受け答えをすると、わからない子の気持ちがわからないんだ…とおっしゃる方がいますが、それは違いますよ。

わからない子は、そもそも思考の流れをきちんとできてない。

だから、その思考の流れを先生が発問という形で補助的に導いてあげながら、生徒に適用させてあげることで、思考過程を経験させてあげることが大切です(ブルームの教育目標の分類学でいうと、わかるのレベルの6段階のなかの3段階目を体験させることが大切)。

そして、発問を用いることで、生徒の思考を促し、ゆくゆくは自分ひとりであっても自分に対して発問できるようにすることが大切。それが自立につながっていきます。


だから、変にそのまま教えてしまうことのほうが、わからない子の思考をわかっておらず、長期的に見て無責任と言えるんじゃないかと…私は思うのですが、どうでしょうか。









posted by yuichi_saito at 01:34| 家庭教師指導記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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