偏差値は30台からのスタートです。
当然このレベルからだと、教科書レベルの内容の指導から入るわけですが、私は量的に把握しながら指導することを常に心がけてます。
「数学」という教科を例にとってみると、「数学T」「数学A」「数学U」「数学B」「数学V」「数学C」と6科目あります。1科目ずつ教科書が用意されているのが普通です。
医学部受験では、当然この6科目すべて必要になるのですが、ここで問題です。
数学6科目、全6冊のすべての教科書のページ数はおおよそ何ページくらいあるでしょう??
数学を教えている人であれば、答えられないと…
私が担当しているこの生徒が使用している数研出版の教科書では、おおよそ800ページになります。
同じ出版社であっても、コンセプトにあわせて数種類の教科書が出ているのでなんともいえませんが、おおよそこの数字の前後になるかと思います。
で…
この800ページくらいと大まかな数字を捉えている人の指導としていない人の指導では当然差が出るのは当たり前です。(というか、算数でわざわざ概数を習っているんだから、それを現実の世界で活用できなきゃ何のための算数なんだか意味がわかりません)
たとえば、この生徒の場合、現時点での標準的な学習ペースが、1時間に4ページくらいであることが判明しています。
そうすると、6科目が終了するまでに、単純に800ページ÷4ページ=200時間がかかることになります。
仮に、夏休みの目標として、数学の基礎固めとして、教科書レベルを一通り終了させることを考えるのであれば、200時間÷40日=5時間という概算ができます。
1日5時間程度、数学に時間を割けばよいことがわかります。
根性論とか精神論とかで、何の根拠もなしに「5時間は勉強しなくちゃね」、というケースと、根拠付きの「5時勉強勉強しなくちゃね」では全く意味が異なることは言うまでもありません…
今回のケースの例でいえば、私の役目は、生徒の目標とする地点と、現在の状況とのギャップをいかに早く埋めることができるか?ということを実現させることです。
ここに価値が生まれます。
量的に把握することは、そのギャップを埋めるための1つの方法です。
中学なり高校なりの、英語・数学・その他の教科など…
自分の担当している教科の教科書のページ総数を言えるかどうかも怪しい先生って結構いっぱいいます…
量的にとらえられるようになると、先を予測した指導が容易となって、より良い結果を生み出せるようになることが多いですので、ご存じない方は調べてみてみるとよいですよ。
あと、調べるだけでは意味がないので、
・生徒の自学の標準的な単位時間当たりの消化ページ数
・生徒のできる問題とできない問題との出現比率
・単位指導時間当たりの指導問題数
とか、そのあたりをきちんと量的に把握すると、目標とのギャップを埋めるための予測がしやすくなります。
私は常に意識してます。
ではではー(^^)/
p.s.
あっ、ちなみに中小企業診断士に合格するための平均的な学習時間は、だいたい1000時間といわれているそうです。
でも…
「じゃあ1000時間でやってみよう…」
という発想は私は甘いと思っていて、ほとんどのかたが現役のバリバリのビジネスマンだったりするので、そういう方々が学習して1000時間ということを考慮せねばなりません。
私は大学が理学部数学科で、大学院が教育系を歩んでるのて、経営とか経済とかうと過ぎます…(^^;)
なので、当然前提知識ほぼゼロで望むとなるともっともっと時間がかかるのは言うまでもありません…(泣)
だけど、やっぱり新しいことを学ぶのってほんとに面白い!!
コツコツやるっきゃないよね(^^;)
ちなみに、この資格は、大企業の場合は、幹部候補生が取らなきゃいけない資格として指定されてるところもあるみたいです。
あっ、勝間和代さんも取得されてますよ。24歳のときに1発合格されてるからすでに私の年齢のときには持ってるってことですね…(^^;)私は26歳合格だから、2年くらい遅くなるようです。
どっかに会社から半ば強制的にうんぬんかんぬんってどっかに書いてあって、この年齢の時代のことだから、たぶん「マッキンゼー」で経営コンサルタントしていた時代に取得されたのかな?
20代の資格取得者は、全体の10%くらい(登録者が約18000人だから、日本全国で1800人。教育に特化する形になれば、たぶん5%の90人もいないだろうし、塾・家庭教師・予備校とかで1000人以上の生徒指導での実績に、大学院での理論的側面まで積んでる人になれば、たぶんその中の5%の5人もいないだろうから…)しかいないみたいだけど、まったくのど素人が合格率4%(倍率で約25倍)の壁を1年で突破できるようにがんばりまーす!!