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2008年09月03日

中3のお母様からのご相談に返答します

■ご相談内容
中3の男の子の母親です。親の欲目かもしれません
が、決して頭が悪い方ではないと思うのですが、一向
に成績が伸びません。中1の時から学年約160人中1
0番台後半〜50番台後半を行ったり来たり・・。平
均すると30番前後くらいかと思います。その時のテ
ストにより良い教科、悪い教科もバラバラであまり得
意・苦手教科がはっきりしない状態でした。また、中
間・期末テストが40〜50番台、実力テストが10
〜30番台という傾向があり、担任の先生からも「実
力はあると思うのですが・・・」という言葉をいただ
きながらここまで来ました。ただ、2年生後半ぐらい
から数学が極端に悪くなり平均点ぎりぎりくらいの成
績しか取れなくなってしましました。1年生の冬から通
っていた授業形式の塾をやめて、数学のみの個人形式
の塾(先生一人に対し、生徒三人)に変わったとこ
ろ、先生との相性は良いようで、喜んで通ってはいる
のですが、成績はむしろ下降しています。塾の先生に
話を伺うと、「とてもよく理解している。意欲もある
し、力がある。成績は必ず伸びると思う」ということ
ですが、私は「本当に?」と疑問に思っております。

家での様子は一応机には向かっていますが、あまり集
中しているようには思えません。理解している部分の
み繰り返しして、わからない部分・苦手な部分を先送
りしているようなやり方をしているように見えるの
で、そのあたりを伝えると「うるさい!わかってい
る!」と苛立ち、まともに話を聞こうとしません。

「数学は苦手」という意識が先行しているようにも思
います。貴重な夏休みも、比較的得意な英語のワーク
は意欲的に取り組んでいましたが、数学は宿題のワー
クさえも8月20日過ぎても、半分くらいが手付かず状態
でした。最終的には塾の先生に教えていただき、何と
かページは埋まってはいましたが、本当に理解はして
いないと私は思っております。どのように対応すれば
今の状態を脱することができるのか悩んでおります。

現在は、先に記入しましたとおり、数学は個人形式の
塾に通っており、英語は2年生の夏から本当に個人的に
元英語教諭の方に教えていただいています。残りの教
科は通信教育の教材を使用しています。英語を個人的
に教えていただいている先生によると「ものすごい力
を持っている。理解力は抜群。ただ、定着力が低い」
とのことです。この先生と似た感覚を私も感じており
ます。数学に関していえば、特に図形・方程式あたり
が苦手なのですが、証明問題は「ひらめかない」よう
です。「ヒント」を与えるとすぐわかるのですが、最
初にポイントが見つけられないとすぐ「わからない」
になってしまっているように思います。最近は数学の
成績があまりに悪いがために、投げやりになってきて
いるようにも思います。自分では「やっている」つも
りなのだと思うのですが。数学が今一番気がかりでは
あるのですが、他の教科ももう一歩というところで伸
び悩んでいるように思えてなりません。長くなりまし
たが、何かアドバイスがいただければありがたいで
す。




ネット上での相談で一番難しいのは、ご相談内容そのものが主観的な視点から書かれている点であることです。

どうしても書き手の思い込み的な部分も考慮しながら、返事をしなくてはいけないため、実際のお子さまの実態との差も考えなければなりません。

また、抽象的なご相談であればあるほど、アドバイスも抽象的にならざるを得ないという点をどうかご了承ください。

逆に、具体的であればあるほど、具体的なアドバイスができます。



いくつかに分けてアドバイスしますね。



1.一向に成績が伸びません。
この場合の「成績」とは、いったい何のことを指しているのでしょうか?
文脈から判断するに、おそらく、学校のテストにおける順位と平均点との差のことを指しているように見えます。

「成績」が上記のことを指すのであれば、一般的には、「成績」は学年が上がるほど、伸びにくくなります。

この場合の「成績」は、あくまでも学校という集団の中における位置づけを指してます。極端な話、この集団の子供たちみんながすんごく勉強をするようになれば、普通に勉強している子は、成績が下がることになりますよね。

成績の評価法には、大きく絶対評価と相対評価がありますが、上記の場合は相対評価ですので、あくまでも周りの子供たちと比べてどうだったか?という視点になります。

たとえ、お子さまが一生懸命勉強しているとしても、それが他の子供たちと比べて見劣りするようであれば、やっぱり成績は下がります。



もっと他の例をあげますね。

家庭教師の立場から言えば、中学1年生の成績を上げることと、中学3年生の成績を上げることの難易度の差は、とてつもなく差があります。

それは、1つの側面から言うと、上記のように、中学1年生のときはのほほんとしていた生徒であっても、中学3年生になれば、ものすごく勉強するようになるからです。

中学1年生のときに、1時間勉強した結果としての成績向上と、中学3年生のときに、1時間勉強した結果としての成績向上には、同じ勉強時間であっても、雲泥の差があると思ってください。もし、お子さまが時間を軸に物事を考える子で、1時間勉強しているのに…という場合は、ちょっと危ないかもしれません。

年齢が変化しているので、同じ1時間の勉強時間では、「成績」の向上にも差が出てきます。

もっと簡単に言えば、中学1年生のときに1時間勉強すれば、成績があがったとしても、中学3年生のときに1時間勉強しただけでは、下がるのはしかたのないことです。

(あくまでも成績を順位や平均点との差で評価する場合のときの話です。本人のなかの時間的前後比較による伸びであれば、当然、できるようにはなってます。1時間勉強したんですから…。)




2.「とてもよく理解している。意欲もあるし、力がある。成績は必ず伸びると思う」
「ものすごい力を持っている。理解力は抜群。ただ、定着力が低い」


理解という言葉はいったい何を指しているのでしょうか?
学問的には、理解する=わかる、といった場合、レベル別に6段階あります。

知識→解釈→適用→分析→総合→評価

それぞれについて、詳しくここで書いても仕方ないので、書きませんが、たとえば、その先生が言っている理解というのが、お子さまの知識の部分について言っているのであれば、危ないかもしれません。

テストでは、一般的にこのわかるのレベルの3段階目まででOKです。(逆に、それが現在の学校教育の問題点としてあげられていて、最先端の研究では、ITを活用して、もっと深い理解へ到達できるような教材を作っている方もいます。今後はおそらくそちらが主流になっていくとは思いますが)


また、別の視点としては、よくある先生の教え方に関する勘違いケースとしては、次のようなことがあります。

先生:「ここがこうで、こうなるよね?」

生徒:うなずく


先生が説明したときに、生徒がうなずいただけで、勝手に先生が生徒が理解していると勘違いするケースです。

これは指導者としてはまずいケースで、その先生の授業をみたわけではないのでなんとも言えませんが。こういうこともあります。

また、次のようなケースもまずいです。

先生:「ここがこうで、こうなるよね。わかった?」

生徒:「わかった」


上記の先生と生徒の発話では、同じ「わかった」が使われていますが、わかるにはレベルがあるので、同じ「わかった」という言葉であっても、そのレベルに差があります。

にも関わらず、この生徒の「わかった」という発言が、先生の考えているレベルでの「わかった」と、先生が勝手に勘違いをしてしまうこともあります。これも指導者としてはまずいケースです。



これらのケースで一番問題になるのが、もちろん勝手な先生の思い込みによるものです。子供たちは悪くはありません。教える側の人間に全責任があります。




理解する(わかる)というのは、至難の技で、本当に難しいことだったりします。

普通、そんな簡単にわかるわけがない…です。



ただ、そんなことを言っていても現場の子供たちのためにはならないので、一番簡単な方法としては以下を試してみてください。


「これ、説明してくれる?」

つまり、わかるのレベルでいうところの、解釈の部分を試すわけです。

もし説明ができないようであれば、それは知識レベルでの理解ということになるので、その勉強方法ではどんどん伸びない子になってしまうでしょう。

いずれ限界が来ます。


生徒に自分自身の解釈を説明をさせて、それを先生が聞いて、先生はその解釈が正しいのかどうかを判断します。そこで、おかなし解釈が入っていれば、即フィードバックするなり、考えさせるための発問を入れて、指導していきます。
*ちょっと難しいのですが、解釈を知りたくて生徒に説明してもらったとしても、それが先生が言ったことをそのままコピーしている場合は要注意です。それは知識レベルになります。このあたりの判断はやはり先生がやるしかないかもしれません…



数学であれば、式が書いてあると思うので、その部分を指でさして、

「これ、説明してくれる?」
「ここはどうしてこうなるの?」
「もし、こうなったらどうなるの?」
「こうしたらダメなの?」
「他の方法はないの?」

深い理解へと到達するには、きめ細やかな指導が必要になるのは必然です。個別の良さはここまでできることですが、その個別の良さを生かせていない先生が多すぎることを私は危険視していて、集団と同じように教えている先生があとをたえないのなんのって…




3.数学に関していえば、特に図形・方程式あたりが苦手なのですが、証明問題は「ひらめかない」ようです。


ひらめきって何ですか?
これは学校の教科書レベルのお話でしょうか?それとも高校入試の受験問題レベルでしょうか?

少なくとも言えることは、学校の教科書レベルでも高校入試レベルでも、ひらめきは必要ありません。

仮に、もしひらめきが必要な問題であれば、みんな解けないので、大丈夫です。安心してください。

受験では差がつかない問題になります。


中学3年生の今の時期なので、たぶんよほどのトップ校をねらう生徒でない限り、数学の入試問題をバリバリ解いている、ということはないと思うので、たぶん教科書レベルの話だと思うのですが、教科書レベルにひらめきが必要な問題はないです。

対策としては、数をこなして量でパターンを見出すか、私は「数学的な考え方」を大学院でちょっとだけ研究でかじりましたが、どうやって考えていくのか、その流れがきちんとできるように指導するかのどちらかです。

私は後者のほうがお勧めです…
人生に活かせるようになりますので。

たとえば、簡単なところでいうと、片桐さんという方は、数学的な考え方のひとつとして、演繹的な考え方を提示していて、そのなかに、総合的思考と、分析的思考を挙げています。

おおざっぱにいうと…
・総合的思考:仮定から考えて、次にどんなことが言えるのかを考える
・分析的思考:結論から考えて、これが成り立つためにはどんなことが言えないといけないのかを考える

簡単に言えば、どこから考えはじめるのかの基準が、スタートからなのか?ゴールからなのか?の違いです。

考えるための道筋を教えてあげることが大事です。この思考の習慣は、人生の中で必ず役立つので、入試の合格+αがつきますよ。



4.「ヒント」を与えるとすぐわかるのですが、最初にポイントが見つけられないとすぐ「わからない」になってしまっているように思います。

ヒントの与え方はどんなものでしょうか?
ヒントの与え方には大きく2種類あります。

・直接的なヒント
・間接的なヒント

直接的なヒントだと、注目してほしい部分そのものを先生が言ってしまう形です。おそらくこういった教え方をもし先生がしているようであれば、いつまでたっても自分で見つけることができるようになりません。(全く同じ問題に対しては、記憶力で対処できるとは思いますが、新しい問題では対応できませんので、能力の向上にはつながりません)

間接的なヒントは、注目してほしい部分を探してもらうためのヒントです。たとえば、計算ミスの防ぐための指導の例がいいかもしれませんが、

・直接的なヒント
「ここ間違ってるよ」と指摘する。
これでは、自分で探せるようになりません。

・間接的なヒント
「あぁ、またやっちゃったね」と指摘する。
直接的な指摘はしません。自分で探してもらう余裕を与えておいて、生徒自身に見つけてもらいます。また、見つけてもらったあとに、「結局、どんなところを間違えたの?」と聞いてあげます。
たとえば、先日私が教えている生徒さんの例いえば、「15−8=−7」というパターンで間違えることを生徒に見つけてもらい、しゃべってもらい、認識してもらいました。

そして、仮にもしまた間違えることがあれば、「あぁ、またやっちゃったね」と言います。そのときに、その子が、単に漠然と答案を見るのではなく、「15−8=−7」というパターンに注目してみれるかどうかをテストします(もちろん、わざわざ生徒にはテストなんて言いませんよ)。

そこで、前回よりもより早いスピードで見つけられるようになっていれば、成長していることになります。もしすぐに見つけられないようであれば、前回の認識は一時的なもので生徒の頭の中に残っていないということなので、他の発問をして探してもらいます。またその後、「結局、どんなところを間違えたの?」と聞いてあげます。そして、答えることができたあとに、「この前も同じ間違えをしたね。このパターンで間違えるみたいだよ。」と、アドバイスしてあげて、その生徒ならではのクセを指摘してあげます。

これを繰り返していくと、生徒のなかで、自分の間違え方のクセを知り、探す習慣が身について、テストでもミスがなくなる、もしくはあっても正解まで辿りつけるようになっていきます。

「1mは1000cmです」と真面目に教えてくれた中3生が、8ヶ月後に慶応義塾高校の合格者と中学最後の学年末テストで同点数を取ってくれましたが、その子も途中で上記のような現象がおき、典型例でしたが、見事なまでに成長してくれました。






と…

おおざっぱですが、ご期待に添えることができましたでしょうか??

実際に、お子さまの様子がわからないので、あまり具体的にはアドバイスできないのは仕方ないですが、とにかく指導者の認知があまいと生徒は伸びないのは事実です。

それだけは言えるかと思います。






だからこそ私は新しい組織を作って、何とかしようと思ってやってます。

もしご興味があれば、私も身体が一つしかないので、人数限定ですが、学習モニター生を募集しはじめましたので、ご連絡ください。

詳細はこちらにあります。


日本全国に行きますよー。
いやいや、世界中に行きますよー(笑)
↑これは以前の記事を読んでいる人にしかわかりません(^^;)

ではでは!!




p.s.
ダメだ。
相変わらず、興奮気味で返答しちゃいました。
どうにかしたいんだよ、この世の中を。



posted by yuichi_saito at 02:09| 家庭教師指導記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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