私はいつもタイトルを最後に考える人です。
文章を書いてから、最後に件名を付ける人なのですが、
今日はめずらしく逆の流れで付けてしまいました。
それくらい、憤りを感じることが多いからです。
この記事を読まれている方だけは
せめてそうならないでほしい、、、
といった願いを込めてご紹介しますね。
まず、当たり前なことを言います。
その子によって、
・何を学習するのか
が違います。
本来は学習する対象が
一人ひとり違うはずです。
具体的には、
・過去に学習したことの定着度合い
だったり、
・将来的に進もうとしている方向性
によって、変わります。
たとえば、人によっては、
プロのスポーツの世界だったり、
プロの音楽の世界だったり夢がありますので、
それに向かって学習していくことになると思います。
で、もちろん、それの大前提になるのが、
教育機関としての学校の役割だと思います。
学校は学校で、1本のカリキュラム体制が整っています。
文科省が定めたガイドライン内であれば、
各学校ごとに特色を打ち出してカリキュラムを整えています。
で、公教育はこれでよいとしても、、、
問題なのは、これに対して民間機関がどう対応するのか、、、です。
いや、もっと厳密に言えば、
消費者である私たちがどう利用すべきなのか、、、です。
一番、気になっているのは・・・
学校で整ったカリキュラム体系を学習しているにも関わらず、
塾や予備校で、もう1本のカリキュラム体系を学習しようとする場合、です。
子どもたちにとっては、
2本の体系化されたものを学習することになります。
・・・ここで一つの疑問が思い浮かびます。
「本当に2本の体系化されたカリキュラムが必要なの?」
という疑問です。
この疑問を思わざるを得ない子がたくさんいるんですよ。。。
要は、学校の勉強はおろそかな状態で、、、
さらに、塾に通っていてそちらもおろそかな状態、、、
という一番よくない状態です。
どっちつかずになっていると一番無駄が多いです。
勉強すること、学ぶことに対する自信もどんどん失っていきます。
また、さらにひどいケースだと・・・
ある学校の先生は子どもにこう言います。
「塾はね、しょせんは・・・」
ある塾の先生は子どもにこう言います。
「学校はねぇ、しょせんは・・・」
私にはこの状態に挟まれた子が
一番かわいそうに思えてしかないです。
何を信じて勉強したらいいのかわからなくなります。
体系化されたものを1つ消化するだけでも大変です。
それは、経験上、おわかり頂けると思います。
・・・にも関わらず、、、
プラスアルファで新カリキュラムを追加する
理由が私にはよくわからないんですよ。
「学校の成績が悪くて、塾に行かせました」
という親御さんは多いです。
でも、塾でやっていることは何かというと・・・
新しいカリキュラムでプラスアルファでやっているケースも目立ちます。
常識的に考えれば・・・
学校だけの1本のカリキュラムを消化しきれていないのに、
プラスアルファで塾の新しいカリキュラムを消化できるわけがない、、、
と思うのは私だけでしょうか。
常識的に考えれば・・・
1本のカリキュラムで消化しきれていないのだから、
むしろ学習する内容を減らす方向で考えるのが普通なのでは、、、
むしろ学習できるようにフォローする役割を強化するのかが普通なのでは、、、
と思うのは私だけでしょうか。
で、結局、どうなるのか、というと、
塾に行っても成績はあがらず低迷したまま・・・
で、学校の先生に呼び出されて、両親が動き出したときには、
取り返しのつかないレベルで相当な致命傷になっている、というケースまで発展します。
そんな現実を本当によく目にします。
一度、ここで要点をまとめると・・・
基本的な考え方としては、
・カリキュラムは1本でよい
ということです。
ここで、はじめて、
学校にする?塾・予備校にする?
といった選択が出てきます。
基本的には学校をメインにすべきです。
学校にいる時間が一番長いんですから。
すべての基本は学校です。
今の学校だけでは目標に到達できないのであれば、
そこではじめてプラスアルファを考えはじめてくださいね。
(もちろん、現状で学校だけでは足りない状態が前提です)
プラスアルファで何かを追加したいのであれば、
・1本目のカリキュラムだけでは目標に到達しない、とか
・1本目のカリキュラムだけでは余裕すぎる、とか
そういう状態であれば、追加を検討すべきだと思います。
「カリキュラム体系はひとつに」
です。
それ以外はそれをサポートする役割を担うほうがよいのでは・・・
と思うことが多いです。
とは言っても、この業界は自由競争ですから。
塾は塾で、予備校は予備校で、独自のカリキュラムを勧めます。
これ自体は何ら問題はありません。
あとは、親御さんがしっかり判断してあげてくださいね。
今のこの時点で、これが必要なのかどうか・・・を。
↑といっても、子どもの自主性も大事なので、子どもには、
自主的に判断したかのように思ってもらいながらも、親の意思も
反映させるといった絶妙なバランスが大事かなとは思います。
くれぐれも、どっちつかずにならないように、お気をつけくださいね。
この状態が一番かわいそうです。
私が行っている学習カウンセリングでは、
親御さんにこういったお話しをすることも多いです。
こういったお話しをする必要性を非常に感じるからです。
ではでは!
今日はこの辺でー^^
齋藤裕一
追伸:
これと関連する問題はたくさんあります。
たとえば、学校が超進学校で子どもが下位層なのに、
塾も超進学塾を選んで、下位層に位置しているような子です。
中学受験で成功したものの、
それ以降、自信のカケラもなくなっている子もよくいます。
「だったら、なぜ、塾をもっとレベルの下げた塾にしないの?」
といった疑問を持つのは私だけでしょうか。
本当は、学力のある・なしで、自信がある・ないを考えるのは、
本物の自信ではないのですが、それでも大事な視点ですから。
たぶんバランスの取り方がヘタなのかな、、、と思うことがよくあります。
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