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2012年01月26日

偏差値と項目反応理論

毎日、たくさんの方々からの、

メッセージをいただいています。

本当にありがとうございます。

ご質問・ご相談には必ず目を通しています。


どのタイミングになるかはわかりませんが、

できる限りお返事をしようと思っていますよ。


何かあれば、いつでもご連絡お待ちしています。

 ▼お気軽にどうぞ。
 http://clap.mag2.com/hejuclaika/input



さて、昨日も生徒さんにお話したのですが、、、

今、やりとりさせていただいている保護者の方のなかにも

誤解をしている方が多いようなのでご紹介をしますね。



・・・偏差値についてです。


偏差値というのは、平たく言うと、

受験者のなかでの位置づけをあらわしています。


「今回の試験のなかではここらへんですよー」

という情報を提供してくれるのが偏差値です。

どこらへんに位置しているのかをあわらすのが偏差値です。


ですので、誤解しないでほしいのですが、

偏差値というのは、他の試験との比較はできない、

という特徴があります。


たとえば・・・

極端な例をあげれば、

・中学受験のときの偏差値

・高校受験のときの偏差値

・大学受験のときの偏差値

は、比較することはできません。


母体である受験者が全く違うわけです。


今回の母体のなかでの位置づけをあわらすのが、

偏差値ですので、到底比較することはできません。

偏差値の数字だけを持ってきても何ら意味はありません。


たとえば、高校受験のときに70あっても、

大学受験で50になるのは何らおかしなことでも何でもないです。

この数字だけをみて下がった、と判断するのは早計です。


昨日、生徒さんにもお話ししたのですが、

これは高校受験を例にとって考えた場合ですが、、、


おおざっぱな目安ですが、

あえて関係を示すのであれば、

高校受験で偏差値65くらいで

大学受験では50くらいになります。


今は約半分くらいの子が大学に進学する時代です。

ということは、逆に半分は進学しません。


高校進学率が97%くらいですが、

↑3%は高校に進学しない、

 ということをお話すると驚く方も結構いらっしゃいます。

100%と仮定してしまうと・・・


*マクロ的にみた場合の話ですので、誤解しないでくださいね。

 ミクロ的にみた場合であれば、全然違うのはわかっています。


進学率が半分くらいですので、

仮に高校受験で偏差値50以下だと、

大学進学しないと勝手に仮定して進めます。


そうすると、高校受験で、

上位50%の人たち(当時、偏差値50以上)だけで

大学受験をすることになります。


また、大学受験では、

・私立中高一貫生

・浪人生

・社会人

という高校受験していない人たちが加わります。


自然と上位層にそういった方々が入りやすいですので、

高校受験で65(当時、上位7%)くらいだと、

大学受験で50くらいに位置することになります。


個人・個人をみたら、もちろん全然違います。


ここでは何を言いたいのか、というと、、、

偏差値という言葉だけで、単純比較はできないですよ、

ということです。



最低限、その数字が何をあわらしているのか、

を知っていないと、誤解してしまうことになります。


具体的な計算式については、

知らなくてもよいとは思いますが、

この点だけは誤解のないようにしてくださいね。



ちなみに、厳密には、、、

同じ模擬試験でも単純な前後比較はできません。

「10月は60だけと、12月は55だから下がったね・・・」

とは、厳密には言えません。

理屈は上記と同じで、

同じ系列の模試でも受験者も人数も違うからです。

あくまでも、参考・・・として考えてくださいね。


ちなみに、教科間の比較はできます。

今回の受験者のなかでは・・・

数学より英語が低いな、といった判断は可能です。




ちなみに・・・

本当にスコア比較をしたいのであれば、偏差値ではなく

「項目反応理論」

という高度な統計を使わないと算出できません。


これはTOEICの試験に使われている理論ですね。


ご存じの通りTOEICは、

・受験者も違う

・人数も違う

・問題も違う

・実施時期も違う

のに、

「10月は600だけど、12月は650だ!

「やった!上がった!」

とスコアを単純比較するができます。


これは、項目反応理論に基づいて算出しているからです。



ちなみに・・・

まだ中学受験・高校受験・大学受験の世界では、

導入されていませんが(私の知る限り)、私はいつか導入される日が来る、

と信じています。


項目反応理論で算出された数字は、

真に自身の成長をあらわす指標になります。


偏差値よりも、もっと有効な数字です。


偏差値は他者との競争で数字が決まります。

しかし項目反応理論は自分との競争で数字が決まります。


周りの環境に左右されることなく、

真に自身が学習しているのどうかを、

フィードバックしてくれる数字が出せるんです。


この業界を抜本的に変えうる数字だと思っています。

おそらく子どもたちの学習する姿勢も変わるはずです。



ということで、、、今日は、

「偏差値」と「項目反応理論」のお話でした。



また次回以降も引き続き、

公開アドバイスを続けていきますね。



ではでは!

今日はこの辺で。


また次回お会いしましょう^^

齋藤裕一




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posted by yuichi_saito at 12:20| 家庭教師指導記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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