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2012年06月20日

なぜ学力別クラス編成がダメなのか?⇒学力格差問題のウラ側。

今日も前回に引き続き、

"現場"

で気になったことをご紹介しますね。


現場といってもお母様とのお話のなかで気になったことです。


私にとっての現場は"家庭"です^^




今回は、学校における

"学力別クラス編成"

についてなのですが、

おかしい?認識が蔓延しているようです。


そもそも何が何でも学力別クラス編成がよいわけではないですよ。


学校が塾・予備校の影響力を受けすぎていて

私立を筆頭に学力別クラス編成を推奨しています。


「・・・だから、いいんだ。」

みないなスタンスなわけです。


でもちょっと待って下さい。


そもそも学校と塾・予備校は違います。


学校は学校で、塾・予備校は塾・予備校です。


学校教育においては、

"公平性"

は非常に大事です。


たとえば、

「健太くんにはこれを教えてあげるね」

「でも、淳平くんにはこれは教えてあげないよ」

という状態はやってはいけません。

これでは教育を受ける権利が平等にないわけです。


学校教育では、教育を受ける権利があります。

さらにはみな等しく同じ内容の教育を受ける権利があります。


このこと自体はみな納得してくれることだと思います。


誰が聞いても、

「そら、そうだ」

になります。


でも実態はどうでしょうか。


一番の典型例は、

"学力別クラス編成"

です。


学力別にクラス編成をするということは、

「ここは上のクラスだから、これを教えよう」

「ここは下のクラスだから、ここまでにしておこう」

という、教える内容の差をつけることが頻発します。


公平性に欠いている状態です。

要は、教育を等しく受ける権利が満たされてない状態です。


一人ずつの単位でみたらみな納得するのに、

集団単位でみたときにはなぜがまかり通る不思議・・・がここにあります。


学力別編成クラス授業は、塾・予備校では当たり前です。

生徒の能力をなるべく"同質"にしたほうが先生が教えやすいからです。


と同時にこの教えやすさ・・・には前提があります。


それが、"先生"対"生徒集団"という、

1対1の関係性で授業を行うという前提です。


この前提があるからこそ、

生徒40人をひと固まりとして考えて(まるで1人とみなしてしまう)、

なるべくバラツキがなく同質の能力にして授業しよう、という話になります。


でもちょっと待って下さい。


生徒さんは個々で違うんです。


個々の違いがあるのは当然なんです。


だから本当は個々の違いを利用した授業展開を考えなければなりません。



要は生徒さんと生徒さんとの学びあい、です。


生徒さんの能力が同質になればなるほど学びあいの量が激減します。


同じようなところでつまづき、同じようなところが得意なわけですから。

当たり前ですね。



学校教育においては、

公平性を大切にしつつも、

個々の生徒さんの違いを利用した、

授業展開を志すのがまっとうな道だと思うのです。

これが私なりの結論です。



学力別クラス編成授業が一概によいわけではないです。

この話は教育研究の世界では真っ向から否定される方もいらっしゃいます。



先日、お母様が、

「この子の学校は、そういうのがないんです・・・」

と学力別クラス編成がないことについて、

非常に嘆かれていたので、そういう見方があることをお話しました。


もちろん、どういう意図のもとで、

その学校では学力別クラス編成をしていないのかは

担当の先生に聞いてみない限りはわかりません。


でも、一般論として、

そういうお話があるということを

頭の片隅に入れておいても損はないとは思います。


同じように思われてる方がいらっしゃったら。

参考にされてみてくださいね^^



ではではー!

今日はこの辺で。

また次回お会いしましょう^^

齋藤裕一



追伸:

結局、何が一番よいのか・・・

なんて言いきることはできないんです。


"良さ"

は、

"目的に応じた良さ"

として考えなければなりません。


"良さ"だけが独り歩きすることはないです。

こういう目的だからこれが良い、と考えるという思考が大事です。

目的とのセットで考えてみてくださいね。





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posted by yuichi_saito at 22:10| 家庭教師指導記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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