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2006年11月29日

1週間4回指導の結果…

さあ、スーパー短期間での数学指導の結果が出ました。

結果は…



44点でした。



ちなみに…
2学期中間テスト10点。
中3になってからの最高点30点。
中学数学での過去最高点50点程度。


う〜ん。
この44点という点数をどう評価するかは皆さんにお任せします。


本人の解答用紙をスキャナーで取り込んで送ってもらいましたが、やはりできる問題を落としている点が気になります。この子は約6割程度、計算間違いしてしまうのですよ。そのため、解きなおしの方法や、解きなおしのタイミング、間違いをおかすことを本人に自覚させるための指導などを行ったのですが、1週間ではこれが限界だったのかもしれません…。

計算間違いするのは、前提条件ですので、どうやったらそれらを発見することができるかも教えています。ただ解きなおしを実行するためには、時間がかかります。ですので、自分で問題を見て、できない問題はさっさと飛ばすという問題の取捨選択する能力が必要でした。。この能力を身に着けるには時間がかかります…。やはり1週間では限度があるのかな…


ただ、大方私の予想通りの出来具合でしたね。

一応、私の予想では…
計算間違いをすべて発見できた場合62点〜69点という結果を予想していました。各問題ごとの予想と実際の結果を比較してみます。


詳細は以下の通りです。
右は私の予想(100%力を発揮できた場合)
左は本人の結果です。

大問1
1、@○ →○
  A○ →○
  B○ →○
2、@○ →○
  A○ →○
  B○ →○
  C○ →×(計算間違い発見できず)

大問2
1、○  →×(符号間違い発見できず)
2、○  →○
3、@× →×
  A× →×

大問3
1、×  →×
2、×  →×
3、×  →×

大問4
1、×  →×
2、×  →×
3、×  →×
4、×  →×

大問5
@○  →○
A○  →○
B△  →×
C△  →○

大問6
1、@○ →○
  A○ →○
  B○ →×(計算間違い発見できず)
2、○  →×(約分間違い発見できず) 

大問7
1、○  →○
2、@○ →部分点
  A○ →×

大問8
1、○  →×(対応順間違い発見できず)
2、△  →×(対応順間違い発見できず)

大問9
○  →○

大問10
×  →×

以上となります。
左側の記号の意味としては…
○→できるべき
△→できてほしい
×→できないだろう
という意味です。
(これは試験の返却前に行っています)

これらを総計すると…
○   →62点分
○と△→69点分
となる計算です。





う〜ん。
計算間違いと対応順間違いを発見できる時間があれば、もっと向上できたんですけどね…。

繰り返しになりますが、計算スピードと、できる問題のみを取捨選択して、できない問題をきっぱり捨てるという選択行為は短期間では身につかないので、ある意味で仕方ないことなのかもしれません…。(これができるようになると、試験時間内でどの問題にどれだけの時間を配分するほうが、点数として最大限に発揮されるのかを考え、行動できるようになります。)


でも、結局解きなおしはほとんどできなかったにも関わらず、ずいぶんと間違いが減っていた点は評価できます。最初の計算間違いの仕方はかなり辛かったですので。。。なんせ6割間違いますから。。。よく頑張ってくれましたし、この点はすばらしいと思ってます。





評価に関してですが…
私はその子の評価に関しては、過程を重視したいと思ってます。

結果はある意味で運任せな点も多いのです(勉強した分野がたくさん出たり、出なかったりしますので…)。ですが、それにいたる過程に関しては運任せということはありえません。努力なくして、過程のすばらしさはありえないですよ。


だからこそ、指導者たるもの、結果で良し悪しをいうのではなく、それまでの過程で良し悪しを評価してあげるべきだと思ってます。そうすることで、その子は必ず次回以降に今回の試験の過程の反省を次につなげてくれると思います。結果はあくまでも結果でしかないですからね。それをツベコベ言っても仕方ないですよ…。

私は正しい過程をふめば、正しい結果がでると思ってます。
これが大前提の考え方です。

であれば、過程を評価するのは当然でしょう。
違いますかね??


しかも、定期テストは1回切りではないのです。
もっと広く言えば、試験は永遠と存在するわけですよ。
1回1回の結果で一喜一憂する前に、それに至る過程はどうだったのかを反省したほうが、よっぽど次の試験に繋がります。人は絶えず、反省の繰り返しですからね。そういった反省を通して、次回以降につなげてくれればこれ以上の喜びはありません。。。

そして、ゆくゆくはそれらを試験という狭い世界だけでなく、人生というフィールドにおいても転移させて、活用できるようになってくれれば本当にうれしい限りです(^^)




それと…
この子の評価できる点はもっともっとありますよ。
というか、私はこっちのほうがすばらしいと思ってます。


この子とメールをしたときに、今回の結果を見て、どう思ったのかを尋ねました。返ってきたメールには…

「ショックでした」

たったこれだけでした。





前回の試験よりも、4.4倍の点数を取ってるんですよ。中3数学の中でダントツ1番良い点数を取っているのですよ。中学数学でもトップに近い点数を取っているのですよ。

それでも、この子の感想は…
…ショックだった…



この気持ちが一番すばらしいじゃないですか。
こういった気持ちさえあれば絶対に次に繋がります。

「まあまあかな」とか。
「前回よりいいから、まあいっか」とか。
「よくがんばったから、いいっしょ」とか。

そういった気持ちでは伸びないのですよ。
ショックを受けることは本当に大切です。

だって、考えてみてくださいよ。
ショックって、もっと自分はできるはずだって思っているからこそ、ショックを受けるわけです。違いますか??

だから、もっと自分はできるはずだっていう気持ちがある以上は、絶対に次に繋がります。そして、また次回の試験では挑戦をしてくれると思います。

そして、ショックという気持ちをバネに、再挑戦をし、困難を乗り越えられれば、一つの自信として、その子の人生の糧になるのです。


人生の糧を作る意味では、困難を乗り越える体験が必要です。困難を乗り越えようと努力するには、できるはずという信念が必要です。

私は、そのできるはずという気持ちのあわられとして、「ショック」があると思います。メールのやりとりをしていてついうれしく思ってしまいましたよ(^^)




うん。
これらも頑張ってね。
陰ながら応援しています。





p.s.
今回は点数を取るための指導を前面に押し出して指導しています。その点だけはご了承くださいね。。。だから、教育的なことは一切念頭におかずに、指導しました。

試験攻略のための戦略だって、教育目的であれば、指導者が与えるのではなく、本人が自分で考え出せるように指導者がうまく発問して導いていくべきだと思ってますが…。

だって、じゃないと結局その子は、その指導者がいないと自分で戦略を考え出せないですからね…。戦略を考え出す指導者のレベルはあがるかもしれませんが、子供の戦略を考え出す能力は向上しませんもん…

う〜ん。
短期間の指導では能力向上は厳しいですよ…


































posted by yuichi_saito at 01:18| 家庭教師指導記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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