なんと北海道から都内に会いにきてくれましたよー^^
このお話はまた今度しますね。
札幌市在住の方にいいお知らせができると思います。
さて、今日は前回のメルマガの感想をお届けします。
読者さんの中にきっとお役に立てる方がいらっしゃると思います。
感想は講師をされている方からいただいたものです。
私と同じように悩まれたことのある先生からのメッセージです。
おそらく保護者の方にとっては、
大手塾の個別指導のシステムによって、
なぜ真面目な講師ほど悩んでしまうのかわかると思います。
↑ちなみに適当な先生は悩みません。
そもそも悩みを抱えるほど真剣に考えてないので。
先日も、別の方(大手塾で講師研修をしている方)から、
「もうあそこ(大手)ではやりたくない、と元講師の方がおっしゃっていました」
というお話をいただきました。
きっとほんの一部ですが、理由がわかると思います。
塾におけるマンツーマンの限界ですね。
それと今日もいただいたメッセージに、
私のほうからコメント付けてお届けしますね。
どこか1文でも他の方の参考になりましたらうれしいです。
もし前回の内容をご覧いただいていない方は、
下記のブログのほうにも掲載させていただいています。
ご一読いただけたらと思います。
また思いだせない方も再度読み返していただけると、
先生からのメッセージが頭に入りやすいかもしれません。
▼詳細はこちら。
http://educationalgroup.seesaa.net/article/297075159.html
ではここからメッセージをご紹介しますね。
-------------------( こ こ か ら )-----------------------
いつもメルマガで楽しく勉強させていただいております。
最新のメルマガの内容に、
いたく共感しましたので、
こうしてメールさせていただきました。
>私はその子にあわせて態度を変えて接しています。
これ、とてもよくわかります。
私自身もそうしております。
そして、塾で勤めていた頃は、
このことで多くのジレンマを抱えた経験がありましたので、
今回の内容、ものすごく身に染みて、激しく頷きながら拝見いたしました。
>不信感にもつながります。
この難しさは、この一言に尽きる、と思います。
特に、私の勤めていた塾は、
1対2の形式でしたので、なおさら難しさがありました。
私は、斉藤先生と同様、生徒の成長を考えるなら、
その子の性格や習熟度、意欲の度合いなどに合わせて、
「生徒別」に、態度や人格をある程度変えて臨むことは、
必要になると思っています。
しかし、そうなると、
「僕に対しては、
宿題に間違いがあったら怒るのに、
あの子は宿題忘れても怒られない」
という状況ができてしまうのですよね。
(前者は「解答の確実性が課題となっている生徒」、
後者は「とにかく勉強を少しでも楽しく感じさせることが課題の生徒」などです)
この辺りは、言わずもがな、ご理解いただいていると思います。
しかし、1対2の形式の塾だと、
下手すると、上記のような二人が、
同じ机で、同時に教わることになってしまうのです。
生徒が不公平感を感じないように、
できる限り気を遣っても…やはり不満を顔に出す生徒もいましたね。
(無理もないことです)
そして、こういうことが起こらないように、
こうした生徒同士を同じ机にしないようにして欲しい、
と上に掛け合ったこともあるのですが、
結局叶うことはありませんでした。
効率重視だったのか…、
上の方がこうした点を重要視していなかったのかは、わかりませんが。
思うに、「教育」とは、「教え」「育てる」と書きますよね。
教育が「教える」ことだけに終始するのなら、
みんな同じように、誰が話しても、誰に伝えても、
同じ内容を喋るだけで(あるいは板書するだけで)いいのだと思うのです。
ちょうど、同じ参考書の内容は、誰が読んでも変わらないように。
でもそこに、「育てる」という要素を入れようとすると、
どうしても「その子に合わせた対応」が、必要になってくるのではないでしょうか。
そして、より「育てる」ことを重視している先生ほど、
こうしたジレンマを抱える機会が、増えてしまうような気がします。
教育には「一貫性」が必要ですが、
「育てる」ことを考えると、
どうしても、生徒「個人」を見なければいけなくなる。
そこが難しいところなのだと思います。
余談ですが、私はよく別業種のセミナーや講習会に参加するのですが、
そこでの、いわゆる大人のビジネスマン向けのセミナーをされている講師の方と
お話すると、今回のようなテーマで、よく議論になることがあるのです。
まとめると、
「どういう相手に対しても、どういうときでも、
同じ内容を伝えられるのがいい講師である」
という向こうの主張に、
「相手の状況や性質に合わせて、
アプローチ方法を変えていくのが、いい講師である」
という私の主張が、ぶつかり合うという形です。
同じ「教える」という仕事をしているのに、
こうした考え方に差が出るのはどうしたことだろうか、
と考えたところ(もちろん、違いを否定するつもりはありません。
いろんな考え方・パターンがあって良いことです)
「大人の相手に<レクチャー>する相手の仕事と、
子供を<教育>する立場にある自分との違い」
ではないのかな、と自分なりに結論しました。
というのが、つい最近の話です。
このように、
今回のテーマは私にとっても、
本当に大きな悩みの種でしたので、
斉藤先生のお考えが聞けて、とても嬉しかったです。
また、斉藤先生も同じように考えていらっしゃることで、
安心感を得られました。
また一つ、貴重な考えるチャンスを提示していただいて感謝します。
ありがとうございました。
寒くなってまいりますが、
お体に気を付けて、ますますご活躍なさってくださいね!
今後も、メルマガを楽しみにさせていただきます。
それでは、失礼いたします。
-------------------( こ こ ま で )-----------------------
メッセージありがとうございました!
先日のメルマガでは、たとえ1対1であっても、
同じ空間内であれば、先生自身の性格や指導スタイルを、
生徒さんに合わせて変えることが難しいという話でした。
"空間"によってその各先生のタイプが決まってしまうことで、
結局は個々の生徒さんに適したタイプに先生自身が変われない・・・
という問題点を指摘しました。
よくある1対2の個別指導だと余計にこの問題が起きると思います。
そもそも生徒さんにあわせて先生自身が自分の性格を変える、というのは無理です。
だから、
"生徒さんが先生にあわせる"
という、よくある普通の状態になります。
簡単な具体例をあげますね。
ちょっと想像してみてください。
宿題を忘れた2人の子が隣に座っているとします。
左側の子には励まして、右側の子には子は叱って・・・
なんてできると思いますか?
絶対できないですよね。
それは不可能です。
そもそも、、、
励ますか、叱るかは、
宿題をやったか、やってないか
だけで一概に決められることではないです。
だからこそ目の前に起きている現象に対して先生が違うアプローチをする必要があります。
そもそも表面的な一時の現象だけで決めるものじゃないですよ。
抽象的な表現になりますが、
"1点"よりも、"流れ"の中で決まるほうが大きいです。
でもそれは、隣で見ている子(人)には、
他の子の諸事情なんて全然わからないです。
そしたら、
「○○ちゃんは宿題忘れても励まされてた」
「なんで僕は宿題忘れると怒られるんだ」
「先生、ずるい!」
「僕にだけ意地悪してるんだ」
とか、
そういう勘違いすら起きる原因にもなってしまいます。
結果、個別対応はムリ。
個別指導なのに個別対応はムリだ、ということになります。
大手塾にとっては効率性は非常に大事です。
↑このこと自体は別に否定するつもりはありません。
ただ保護者の方が勘違いしてお願いしているとしたら、、、
それは正直黙っておけないな、と思うのが私の思いです。
それを踏まえた上でお願いしているなら全然いいと思います。
あらゆるバランスを取ったのが今の形態だと思います。
でも、私たちが考える最高の教育サービスを・・・
と思えば思うほど、それが実現不可能になっているのが現状です。
だから、中で働く講師のジレンマとしては当然なんだと思います。
真剣に考えている先生であればきっと一度は通る道ではないでしょうか。
それと話が変わって、
・・・後半の講師の話ですが、
その方の経歴を見たほうがいいですね。
>「どういう相手に対しても、どういうときでも、
> 同じ内容を伝えられるのがいい講師である」
教育研究をした経験のある方なら、
まずこういう発想はしないと思いますよ。
そんなことできる人なんていませんから。
それか・・・
伝えることと、伝わることの違いを明確に認識していないかもです。
先生が伝えることはできでも、
生徒に伝わることはないですから。
私もこのメルマガを通じて、
「どういう相手に対しても、どういうときでも、
同じ内容を伝える」
ことはできます。笑。
約3万人の方に一斉送信ですし。
同じ内容を伝えられます。
でも、
「どういう相手に対しても、どういうときでも、
同じ内容が伝わる」
というのは到底無理です。笑。
みなさんそれぞれ受け取り方が違います。
実際にはそんなことできるわけないですが、
理想としてはいいのかもしれませんけどね^^;
・・・と、今回も長くなりすぎました。。。
もっと短くなるよう心がけてないとダメですね。
すみません。
ここまでお付き合いいただいてありがとうございました。
ではではー!
今日はこの辺で。
また次回お会いしましょう^^
齋藤裕一
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