賛否両論あると思いますが、いち意見として心に留めておいてもらえると幸いです…
ところで、よくこんなお話を耳にしませんか?
「得意な教科を伸ばすべきか?それとも、苦手な教科を克服すべきか?」
もちろん目的によって、その都度、どちらを選択するほうが効果的であるかは変化すると思いますが、子供たちにとっての「勉強」という概念を構築していく過程において考えると、将来的に有用と言えるのはどちらでしょうか。
結論からいきますが、私の個人的な意見を言うと、当然前者だと思ってます。「勉強」という概念を構築していく上で大切なことは、「勉強」に対するプラスイメージ、肯定的イメージを作ることです。これらを小さい頃から積み上げていくことが将来的な「勉強」への関心にも繋がっていくと思ってます。
たとえば、「勉強」をするといったときに、得意な教科に割く時間と苦手な教科に割く時間の比率のモデルを極端な二つの例で考えてみたいと思います。
・Aくんの総勉強時間比率
得意:苦手=8:2
・Bくんの総勉強時間比率
得意:苦手=2:8
上記の例は違いをはっきりさせるために、より極端な例を持ってきました。
もし、Aくん、Bくんがこのスタンスで小、中、高と「勉強」を続けていくとすると、それぞれの「勉強」という概念はどのように決定されていくでしょうか?
もし、「勉強」が得意と感じることが、「勉強」が好きであると感じることと同値である(苦手と感じることが、嫌いであると感じることと同値)と仮定するなら、将来的にAくんにとって「勉強」は好きなもの、となる可能性が高くなります。また将来的にBくんにとっての「勉強」は嫌いなもの、となる可能性が高くなります。
「勉強」という同じ言葉であっても、その言葉を聞いた際に、二人がそれぞれ思い浮かべる「勉強」に対するイメージは全く異なります。つまり「勉強」という概念は、全く異なった意味合いで形成されることにつながり、その差は人生という長い目で見たとき、愕然としたものになるに違いありません。
好きなものは自分から取り組んでいくでしょうから、Aくんはきっと今後も好きな「勉強」を自主的に続けていくことになるでしょう。また一方で、Bくんは嫌いな「勉強」から遠ざかっていくことが多くなるに違いありません。
「勉強」という概念に、肯定的イメージを持つか、否定的イメージを持つかは人生における分かれ道でもあります。
少しでも肯定的イメージを持つためにも、より楽しい「勉強」を心がけることが一番大切なように私は感じています…。
もちろん、好きなことだけをやっていればそれで良いわけはありません。好きだからやる、嫌いだからやらない…では、最終的にその子の視野を狭めてしまうだけでなく、凝り固まった思考の持ち主に育ってしまうことにも繋がりかねません。ですので、一概に最初にあげた問いにおいて、前者が良いとは言えませんが、「勉強」という概念の構築においては、前者が有効であろうと私は考えてます。
こういった意味においては、受験勉強を無理やりするといった「勉強」が将来的な「勉強」に対するプラスイメージを形成する上でいかにマイナス要素を含んでいるかがわかりますね。高校生くらいであれば、また話は別ですが、中学受験のような小さい子供たちにとっては、かなり危険な行為をしていることを心に留めておかねばなりません。
勉強を楽しんでいて、さらにそれが受験勉強になっていることがベストではあります。ですが、無理に縛り付けてまで中学受験をすることに対しては、私は決してお勧めしません…
現在、私が担当している中学生で、中学受験における狭義の「勉強」を嫌々やらされてきたために、「勉強」そのものに対してマイナスイメージを持ってしまっている子がいます。一度、こういったイメージを持ってしまうとこれらを払拭するには、途方もない時間と労力が必要です。少しずつ、「勉強」の楽しさを感じ取れるように、数学という狭い世界だけでなく、現実の世の中との絡みを入れた指導を実施して、「勉強」という概念に対して、肯定的イメージを持てるように指導しています。
効果も出てきており、結果として試験の成績にも繁栄されてきています。(学年ビリ2位から今は学年の真ん中程度でしょうか…。ただし、これはあくまでも結果としてですからね…。無理に試験の点数を取らせる指導をしているわけではありません。そういったことをやらされてきて、今まで「勉強」が嫌いになっているのですから…。この子の思っている「勉強」なんて、本当はものすごく狭い世界の狭い意味での「勉強」なのに…。それを周囲の大人が教えてこなかったことに対して腹が立ってますが…)
また、このことはそのうち書きます…
んー?やっぱ、書かないかもだけど…(笑)
他にもいっぱい書きたいことあるしっ。
p.s.
自分で書いていて、なんだか話の論点がずれてる気がしてきました…
そもそも概念の扱い方が誤ってるような…。概念とか難しい言葉を使用してみましたが、自分にはまだまだ使いこなせないかなぁ…
微妙な違いを表現するのって難しいです。
もっと日本語の勉強しないとーーーーーーーーーーー。
そうそう。
こないだ日本語教師志望の方とお会いしましたよ(^^)
その方に、日本語教師と国語教師の違いを聞いちゃった!!
【○○と○○の違いを意識する】
これ、物事を考えるストラテジーとして、かなり使えます。
みなさんも使ってみてねん☆
私は家庭教師の指導の際などでもよく使用してます。たとえば、先日は目の前にあるティッシュの箱に書いてある「うるおい保湿」という文字をみて、「うるおい」と「保湿」は何が違うのか?と問いかけて、一緒に考えてみたり…
かなりおもしろいですよ〜(^^)
ちなみに、こういった身近な素材で学べることも子供たちに教えるべき事柄だと私は思ってます…