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2007年12月27日

和歌山から東京へ

ただいま帰りました。

塾っぽくない学校の授業かぁ…
受験のための授業ではなく、能力育成のための授業…

教え込みではなく生徒の発想力を生かした授業…


生徒の発想を授業のなかにふんだんに取り入れて高校で3日間授業してきました。教師である自分は「授業の進行役」と「どう考えるか」という2点に終始して、生徒自身の発想を大切にした授業構成を大切にしてみました(^^)


でもね…
これが本当に難しい。


塾側の人間として考えれば、教師がリードして天下り的に説明をして演習して…という授業のほうがキレイに見えるかもしれません。小テストを毎回取り入れて受験のためのお話を交えて…

う〜ん…
塾側の人間はグイグイひっぱっていく授業を善と考える人が多いからね…



でも、一見キレイに見える授業も沢山の視点を持った本物のプロが見るとキレイでも何でもなかったりします。

グイグイ引っ張る授業のデメリットは、どうしても生徒自身による主体的な発想が阻害されてしまうことです。特に塾だと常に時間との戦いで必要な情報をいかに効率よく生徒に伝えて、定着させるかが命だから、どうしても生徒が自由に発想をしてそれについてみなで吟味して学習していく…という授業を展開しづらいですから…(私の場合、大手塾時代は秒刻みので授業シミュレーションをしていました)


授業とは何のためにあるのか?


そもそも授業の目的やどんなことを学習目標として考えるのかによっても、授業構成に影響を与えています。(当たり前ですが…)




ここでちょいと提言を…

みなさんは「1対1」と「1対多」の指導を考えた場合、どちらが難しいと考えていますか?


私が思うのは、人数ベースで指導の難易度を決めるべきではない…と思っています。指導する際の難易度の基準を作成するのであれば、人数ではなく生徒の発想を取り入れた指導になっているかどうかで決めるべきです。


1対1であろうが、1対多であろうが、生徒の発想を生かした授業といのは、事前の綿密な状況予測が欠かせません。

生徒たちがどういった発想をする可能性があるのかをあらかじてすべて想定しておかないと、生徒の発想を生かした授業はできないといっても過言ではないと思います。


つまり、すべての生徒の考える自由な発想を包括する形で教師自身が発想していくことが大切です。それをもとに授業構成をする必要があります。でないとそもそも授業をすることができません。

そして生徒の発想を生かすためには、教師はその発想をどう授業の中に位置づけてその授業で目指している学習目標に結び付けるのかを考えておき、実際の授業では意思決定をその都度その都度していくことが必要になります。

もちろん想定しているすべての発想が常に生徒から出てくるわけでもありませんので、授業を制御するのは本当に難しくなる…。

これぞ、めちゃくちゃハイレベルな授業です…




これに比べれば、教師主体の1方向的な授業がどれだけラクなことかって…

教師の考える理屈で授業が進むので、教師にとってはやりやいのはある意味では当然です。ですが、そういった授業で子供たちはいったい何を学習するのか?といった視点を持たなければなりませんよね…。




もしかしたら多くの方は、「1対1」よりも「1対多」のほうが授業するのが難しいように思うかもしれませんが、仮に「1対多」の授業場面において、教師主体の1方向的な授業展開をしているのであれば、「1対多」よりも「1対1」のほうが難しいです・・・(1対1は自然と生徒主体にならざるを得ないので)



キーワードは『生徒主体であるかどうか』です。

生徒の自由な発想や考えを授業のなかに取り入れているかどうかが指導の難易度を決めていると考えるといいかもしれません。私はそう思っています。


ちなみに、そんなハイレベルな授業は誰しもができるわけではありません。当然こんなことを書いている私もボロボロです…(泣)



でも、この生徒主体でありながら、かつ誰でもその授業ができるようにする方法もあったりします。

それがICTを活用した授業です。

ICTとは、Information and Communication Technologyの略で、学校の授業のなかにこのICTを取り入れた試みがどんどん広がっています。


通常の集団指導形式とICTを活用した指導を取り入れた授業をブレンディングと表現したりしますが、今後はこの授業形態が主体になっていく時代が来るかもしれませんね。

ちなみにICTを活用といっても、たとえばある先生の授業を録画してそれを単に生徒に見てもらって…というのであれば、それは生徒が単に映像を受容しているだけで主体的ではないし、意味を成しません。

単に情報機器を使えば良いわけではなくて、あくまでも情報機器を使うのは、生徒が主体となって生徒の理解を促進するためにあります。

何のためにICTを活用しているのか、目的をきちんと考える必要がありますよね…





「生徒の自由な発想」と「授業の制御の難しさ」


「生徒の自由な発想」を重視すれば、発想が発散しすぎたりして、授業する側が難しくなっていく…

「生徒の自由な発想」を軽視すれば、教師の独壇場となり、受身の学習姿勢となって、さらには生徒が学習離れを起こしていく…


どちらかを重視すればどちらかが軽視されるこの状況を打開するためにこそICTを活用する意義があります。


今後の展開が楽しみですね(^^)/



ICTを活用した授業構成となると、インストラクショナルデザインの専門の方々が登場するのかな…。大学にもインストラクショナルデザインの専門家を養成するための学部や学科がどんどん登場しているし、今後さらに加速していくことは間違いないかと思われます…


Wikiには次のような説明文がありました…
「インストラクショナルデザインとは、教育の場などにおいて、学習者の自由度を保ったままで高い学習効果が生じることを意図して、具体的な計画を立てることである。」


インストラクショナルデザインはもともとアメリカで誕生してます。戦うことに関して全くのド素人である庶民をどうやって軍隊に育て上げるのか…といった視点からはじまったものらしいですよ。




さて…
がんばらないと…











posted by yuichi_saito at 23:21| 家庭教師指導記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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