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2008年03月06日

大貧民(大富豪)から学んだこと1

先日、高校1年生から数えて10年目のスノボに行ってきました。今では同窓会を兼ねたイベントになっていて、毎年恒例イベントになってます。→詳しくはこちら


毎年、恒例のスノボ同窓会では、夜はいつも決まってトランプになります。これは毎年毎年変わりません…(^^;)

24〜25歳くらいの中年に向けてまっしぐら?の大人10名以上が本気になってトランプをするわけです。


そして、決まって「大貧民」をやります(「大富豪」と言ったもします)。→ご存じないかたはこちら


大貧民は、地方によってルールが異なっていたり、同じ地域であってもその集団単位で細かなルールが異なっていたりします。ルールによってそのカードの優位性が変化するので、そのルールに従ってカードの価値の変化を考え、どういう采配で行くのかを考えることがこのゲームのおもしろさかもしれません…
 

高校時代からずーーーーーーーーっと大貧民をやり続けていますが、今回大きな変革を行いました。


細かな説明をすると長くなりすぎるので割愛しますが、通常、このゲームは1人単位でカードが配られます。52枚のトランプに2枚のジョーカーを加えて、54枚。たとえば9人でやれば、1人あたり6枚のカードで戦うわけです。



しかし、今回ちょっと変わったルールを取り入れました。そのルールとは2名一組になって、このゲームを行うことにしたんですよ。


これまでの1名の状況では、単に「勝った!負けた!」と感情を揺するだけであって何も学習していないことになります。

強い人は強いし、弱い人は弱い。学習することがなければ、この状況は変化しません。ある特定のメンバーだけが常に勝ち続けるという現象が起き始めます…(勉強と同じです)

これではよくありませんね。


そこで「学習」とか「指導」とかを大学院でせっかく学んでいるんだもの。だったら、それをゲームで活かさない手はありません。


ということで、この2人でタッグを組んで学習するためにチーム制を取り入れることとしました。相互に話し合いをしながら、お互いの考えや戦略などを共有し、それを適用することによって学習し、それぞれの力を高め合います(^^)






まず、どういう形で2名チームを作るかですが、これは単純に
・1位とビリの2名
・2位とビリ2位の2名
・3位とビリ3位の2名


という形で数回程度行った結果から、チームの総合力ができる限り一定になるように、できる限り実力格差があるように作りました。(その差こそが学習する上で大切です。ゲームとは関係ありませんが、学力別編成のクラス授業が批判されるゆえんです)



次にカードの配り方ですが、次のようにしました。
たとえば10名いるとすると、5チームがあります。最初にカードを5つに分けて配ってしまいます。そのうちの1つを2名単位のチームが取って、どちらがどのカードを持つのかを話し合います。(考え方によっては、最初から10つにカードを分けて、それぞれの人がカードを持って、チーム単位でカードの交換枚数の制限を設けて…ということも可能かと思います)


そして、あくまでも2名チームで考えているので、どちらか一方が終わっても勝ちではありません。2名が終わってはじめて勝ちが確定します。なので、たとえば、どちらか1名に強いカードを集中させすぎても1名がよわよわカードになってしまうので、チームとしては勝てないことになります(このバランスを考えることがまたおもしろい)


このチーム制を導入した大貧民では、自分ひとりで戦略を考える以上に難しいです。自分の考え方であれば、こう攻めるのに、相手の考え方とは異なるので(でもそこで学習をするのですが)…(^^;)


そして、うまく話がまとまらず、そうこうしているうちにゲームが始まって、チームを活かしたカード采配を考えることができずに、コンビネーションを活かしたプレイができなくなってしまう…

そして負ける…




今回、このチーム制を導入することによって、たくさん失敗を経験しました。




実際にチームを組んでみると、各チームすぐ色ができていました。

どちらか一方が主役になって考え、もう一方がそれに対して何かを言うといったように役割分担する形でできていたんですよ。どっちかがひっぱって、どっちかがついていく…?という感じでしょうか。

2名同時に考えてしまうとどうしても意見の対立が起きてしまう。そうするとお互いが納得できずにゲームスタートになる、という…


このとくに後者の状況が私のチームでした…(^^;)
私とタッグを組んだ方も大貧民に対してかなり自信を持っています。しかしどうしても方針があわない。

「こうきたらこうでしょ?」
「こっちじゃないの?」

ということで、そうこうしているうちにゲームが始まってしまい、半ばお互いにキレ状態…

他のみんなは仲良く話し合ってるというのに…




このままではまずい…
ということで、私は次のような提案をしました。


「役割分担を決めよう」


と。


つまり、同じ内容についてそれぞれの考えをつき通そうを思うと、お互いに納得できない状況になるんだったら、そもそもその考える内容を別個にしてしまえば、ケンカ状態にならないわけです…


他のチームは仲良く話し合ってるけど、うまくまとめるためにはこうするのがベストだと思いました。


そして、お互いの役割を次のようにしました。


役割A:「カードの采配を考える戦略係」
役割B:「敵の情報を盗み取るスパイ係」


他のチームは、2名で役割Aを考えています。しかし、私たちのチームでは役割Aを1人で考え、役割Bを追加しました。

役割Bでは、他のチームが話し合っている状況を冷静に見て、どういう戦略でゲームを戦おうとしているのかを見て、聞いて盗み取ります。

つまり、相手の戦略がわかれば、全く知らないよりはある程度それに対応した形で対応できます…



2名で1チームなので、通常会話が必要です(これが1名で采配を考えるときとの違いです)。目配りで戦略会議を行えませんので、その会話を盗み取ってどんなカードがあるのかを聞いてしまうのです…

特に、「ジョーカー」や「2」といった強いカードを何枚持っているのかであったり、「革命」を起こそうとしていたりしていたら、このスパイの役割は相当大事な位置づけだったりします…




私のチームでは、役割Aと役割Bを交互に行うことで合意しました。

役割Aは2名分のカードについて、どちらにどのカードを持たせて、どういう順序でカードを配って勝つのかを考え、それをもう一方に説明する(もう一方は、どういう戦略で行くのかを聞いてそこで学習をします)。その後、どのチームが怪しい動きをしているのかスパイ結果をもう一方に説明する。



さて、その後…







なんとこの役割制を導入したら、勝率が格段に上がったんですね…


これまた何というか…(^^;)



役割分担することの大切を実感してしまいましたよ。


役割をしっかり定めることによって、1人1人の力を最大限に生かす。そしてチームとしての総合力の向上を目指す…


意外な部分で学んだ出来事でした…




p.s.
ちょっと趣旨がずれたようにも思いますが、チーム制によるお互いの考え方の違いを利用した相互学習はとても大切です(役割分担も大切だけど)

わたしは特に、この考え方を家庭教師業界に持ち込む予定です。この業界がかなりずさんな状況にあるのは、この考え方の欠如だと思っています。


家庭教師業界はより「e-learning×教師教育」が適した世界です。大学院で学んだことをこの業界に持ち込んで、子供たちの能力向上および教師の指導力向上につくそうと思っています。


教師が指導について学ぶ機会がほとんどないなんてありえない。既存企業は何をやってるんだと常々感じているのですが、みなさんどう思いますか?



ボトム目標は未経験の人が1年程度で自分なりの指導を説明できて、他の未経験者の相談に乗ったり、他の指導者に教えられるだけの指導力を身につけられるようにすること。



システム面を現在構築中です(^^)



がんばります。




p.s.のp.s.
連載系の第1弾でした。
第2弾をそのうち書きます。

posted by yuichi_saito at 00:29| 家庭教師指導記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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