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2008年05月12日

努力を無駄にしない方向性指導

昨日、LFLで指導しているご家庭のご両親と生徒と先生と私の5名で会合を行ってきました。

この生徒さんははじめ高校にも上がれない(中高一貫です)可能性があった子で、保護者さまも学校の先生もどうにできない(当然塾に行く気すら毛頭ないので、塾もどうにもできない)状況下で急きょ私のほうで指導に入りました。(あとで判明したことですが、一部の教科書を持っていませんでした)

そしてクラスで圧倒的(継続的)最下位(クラス内偏差値17)から4ヶ月後にクラス1位まで導いて、あやうく退学を免れた生徒さんです。


学習しようとする気持ちがあればまだ良いのですが、はじめは学習うんぬんの前に、態度や動機付けの部分の指導が必要(特に態度)で、さらにはゲーム漬けからの脱皮が必要…

さらには超緊急で次回の試験で指導開始1発目で点数が取れなければ退学確定…という本当に追い込まれた状況下でのご依頼で、当時(約2年半前)の私にとっては本当にハイレベルな課題を持っていました。


私はこれまでの経験から培ってきた考えられるありとあらゆることをやってみました。もちろんそれだけでは当然解決されず、この子の状況に応じて性格や特徴も考慮した指導法をあたらに作り出して、4ヶ月後にクラス1位まで伸びました(当然、退学もまぬがれました)


ある意味ではこの生徒さんのおかげで私自身の指導がよりハイレベルになったことはいうまでもありません。この生徒さんがいなければ考えもしなかったような発想で指導法を作り出すことができましたから(^^)


しかもこの子のおかげで作り出した指導法は現在も生きていて、たとえばもっとも最近の実績である

「週1回1ヶ月半の指導で有名私立中高一貫校生がこれまで学習した内容全範囲が出題範囲にも関わらず下位1割層から学年1桁順位まで一気に急上昇!!」

という実績についても、この子のために作り出した指導法も適用していたりします(^^)






そんないっときは退学の状況にあったこの子も、今や大学受験生です。目標とする大学をMARCHに定めてがんばってます。


で、昨日の会合のお話になります。

以前は態度教育や動機付けなどが必要でしたが、今は目標を定めていることもあってほとんどいりません。

そこで、この子には今度は教科指導、計画指導、方向性指導、分析法指導、生活習慣のための指導などなど、より受験に直結した指導をする必要があります。

教科指導などは、お父様や直属の先生にお願いすることとして、私のほうでは方向性指導(現在抱えている問題の解決のための指導)をしました。



方向性指導については、ものすごく重要です。

努力しても伸びていない子供たちはこの方向性そのものを誤っている可能性があります。この子についても同様に言えることで、この子の場合としては受験生が陥る典型的なものばかりです…

・たくさんの問題集に手を広げすぎ
・問題の消化順序を考えなさすぎ
・予備校の利点を生かせなさすぎ
・模試の個表の見方を考えていなさすぎ
・模試の偏差値と大学受験の偏差値との関係を考えなさすぎ
・何を基準に学習するのかあいまいすぎ
・生活リズム修正のために考えなさすぎ
など…


ひとことで言ってしまえば、無駄が多すぎる。

・現状の自分の状況よりもレベルの高い大学
・自分の得意教科のレベルがその大学では標準になる大学

を目指している・・・
という状況なのに、これじゃあ逆転もあったもんじゃないでしょ。


ということで、いろいろと情報を聞き出して、この子の学習についてコンサルティングしてきました。



上記の問題群の中から、ひとつだけ挙げておきますね。


○生活リズム修正のために考えなさすぎ

状況:
部活もなく学校から早く帰ってくることが多くなっている。家に帰ると勉強するまえに寝てしまう。寝てしまうと、夜に目がぱっちり覚めて深夜遅くまで勉強する。すると次の日に帰ってきてからまた寝てしまう…(繰り返し)



こんな状況が4月からずっと続いているそうです。
ということでいろいろと質問しながら聞いてみた。

話の流れとその意図だけご紹介しますね。


教授意図(まずは個々の状況をしっかり私の把握すると同時に本人の認知状況を把握する)
私:「どういう状況なの?」

生徒:「〜〜〜(説明)です」


教授意図(本人の意思が前提になるので、意思確認します。まずは意識レベルの調査から。この時点で改善したいと思わないのであれば、予測している話の大筋自体を他のものにする必要がある)
私:「それで、○○くんはどうしたいの?」


生徒:「きちんと夜寝て勉強できるようにしたいです」

教授意図(本人がこうしたいと思うのであれば、行動を変化させることを意図的に前提として発問をする。それが当たり前であることを教える。変えて”みた”がポイント。”たい”ではない。希望ではなく、過去形で聞く。多くの場合はここで詰まる。当然予測済み)

私:「で、行動レベルで何を変えてみたの」

生徒:「…」

教授意図(気持ちと行動と一致させることが当たり前であることを教える)
私:「そうしたいと思うんだったら、行動を変えなきゃね」

生徒:「はい…」



(中略)…保護者や直属の先生から…



教授意図(問題点の指摘。中略で夜早く寝ないことが問題とされていたが私は本質はそこではないと考える。問題の根本、問題となっている対象は場所)
私:「問題なのは、自宅で寝てしまうことでしょ?」

教授意図(解決案の提案。何を変化させるのか対象とする要素を指摘)

私:「自宅ではなくて、他の場所で勉強すればいい」

教授意図(どこで勉強しなさいとは決していわない。物事の考え方を指導する絶好のチャンス!!→こちら)
私:「選択肢をあげてみよう」

生徒:「○○と△△」

教授意図(可能な限り選択肢をあげさせる)
私:「他には?」

生徒「■■と××もあります」

教授意図(考えられるありとあらゆる選択肢を出させる。ここで全部出しておけばこの後考える必要がなくなるため)
私:「他には?」

生徒:「う〜ん…」

教授意図(良さとは何かを教える)
私:「そしたら4つ候補があるんでしょ?それぞれの場所で勉強してみて一番しっくりくるところでやればいいじゃない。良さは比較検討しなきゃわからないんだから。」

生徒:「…(メモる)」





ということで、意識レベルでは変えたいと思っていても行動レベルまで落とし込めていないことが問題だったので、選択肢を出させて、実行できるレベルまで指導してきました(^^)

と同時にどうやって考えるのかを生徒自身に適用させることで、考え方の指導も同時にしてきました。

「わかる」のレベルには教育工学の世界では6段階あって、そのなかの3段階目までやってきましたよ(詳細はご自身でお調べください)




さあて…これからきちんと変化してくれるかな?

期待してます(^^)/





p.s.
現在、私のほうで方向性指導のみなども受け付けております。
ご興味ある方は saito@lfl.jp までご連絡ください。

問題点が認識できている場合には、その問題の解決案をご提案します。問題点が認識できていない場合であっても(ほとんどはこちらに該当します。問題が認識できていれば解決案を考え出そうと思えるのですが、問題と認識できていないことが問題の場合があとを絶ちません)、現状をご説明いただければ私のほうで個々の状況に応じて、問題点を指摘し、解決案をご提案いたします。


私は、この能力はお医者さんと同等の能力が必要だと思っています。



お医者さんであれば、患者さんが症状を述べるだけで何の病気なのかを発見することができますよね。

それと同じで、学習についての現状を述べていただければ、それの問題点を発見し、改善・改良する方向でご提案いたします。”学習における病気”というと変な気分になりますが、病気をより一般化して”学習における問題点”として捉えれば、お医者さんと同じだと言えるかと思われます。


また、学習における問題点を認識できていない場合は、病気でいうところの自覚症状なし…と同じです

自覚症状のない病気が一番怖く、自覚症状が出てからでは遅い病気があるのと同じで、学習についても自覚できてからでは遅いという問題があることも事実です。


がんばります。




posted by yuichi_saito at 15:31| 家庭教師指導記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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